その2
トドルは外へ出て、外の空気を吸う。
美味しい。
そういえば、昨日叔父さんが話していたフーズのことだが、そこは本当に安全なところなのだろうか。俺が入っている。本当にいいところなのかを疑問に思っている。おじさんなんか、やばかった。
フーズについて調べてみるが、特に何もやましいようなことは記事はなかった。
メンバーが死んだ原因である「黒のなんとか」っていうのは何だったんだろう。
叔父さんも外に出てくれた。
「あ!叔父さん、あそぼーっ」
「あぁ。トドル。遊ぼうな。」
昨日のおじさんの顔はまるで無かったみたいだ。
気にしなくてもいいかな。俺、無敵だし。
そうして俺たちはまた遊んだ。
気晴らしに公園に行くと、その木がそよ風で動いている。
するとその木の影から誰かが顔を覗かせているようだった。
あれは、スザナか?
まさかのスザナ。団体外で会ったなー!挨拶しに行くか。
「スザナー!」
「友達か?トドル。」
「そうだよ!フーズの仲間。スザナっていうんだ。まさかここで会うなんてな、可愛いだろ?7歳なんだ。」
「7歳か。そんな子供も、フーズに入ったんだな。」
「?いいじゃないか。」
スザナがこちらにきた。
「トドル、おはよう。」
「あぁ。おはようスザナ。今日も可愛いな。」
「うん。ありがとう。トドル。」
「どうした?元気ないか?」
「ううん。あるよ。」
「そうなのか?落ち込んでいるように見えたからな。」
「気のせいよ。いや、ううん。あのね、トドル。フーズに入ってから13日くらい、経つでしょう?」
「あぁ。そうだな。それがどうかしたのか」
「うん。あのね、フーズって、良い事をする団体なのかなって」
「そうじゃないのか?あぁ、そういえば叔父さんもなんかその事で怪しんでいたような」
「トドルのおじさんも?!やっぱり....?うん、あのね、フーズってね、いい事をしている裏で何だか変なこともしているみたいなの。そもそも、どうして私達が選ばれたのかしら。」
「あー、そういう感じのことをおっちゃんも言っていたような気もするな。気のせいだよ。確か、選ぶのは心の潔さだったような気もするな。」
「うん。そうだったんだね。あのね、それなら私達、やっぱりフーズは抜けた方が良いんじゃないかしら……」
「えぇ?!何でだよ、せっかく入ったんだ。楽しもうぜ。しかも、勉強だって分かりやすくエリックとかドラゴスとか年上の兄ちゃんが教えてくれるだろ?良いじゃないか。」
「う、うん。そう、だね。」
「俺たちを頼れよっ。お前が一番最年少なんだ。」
「う、うん。そうするね。」
怖がりな子だ。まあ、俺が守るが。
「おーいトドル!そろそろ帰るぞー。」
「あっ!おじさん」
叔父さんがこちらにきた
「おぉ、君はトドルの友達か?」
「は、はい。スザナと言います。よろしくお願いします。」
「おぉ、小さいのによく出来た子だ。トドルはお節介だが、気にしないでやってくれ。」
「は、はい。」
「ちょっと何だよお節介って」
おじさんは笑った
そうしてスザナも親に連れられて別れ、家に帰った。その最中に叔父さんが何かをぶつぶつ言っていた。
「あんな小さな子が本当にフーズに」
そう言っていた
まあ、いいだろう
俺たちは家に帰り、夕飯を食べた。
そしておじさんと遊んで、眠る。
ずーずーいびきがでる
そうして叔父さんと遊ぶ日々を過ごすと、帰る時が近づいてきた。
「気をつけて帰るんだぞ。」
「はーいなんのその!」
トドルは乗り物にのって、ベオグラードに帰り、家へ帰ってきた。
するとトドルは家の中でのんびりする
親はどこにいるのだろう
また仕事かな
そうだ。俺はこれから何をしようかな。
帰ってきた。おじさんの家から出て帰ってこれたは良いが、何をしようかな。
何もすることがない。
トドルが、俺が選ばれた理由でも考えてみるかな。
おれはいさぎがよい。だから選ばれた。それがフーズに入れた理由。フーズ。俺が選ばれた。世の中の出来事を解決していく。何だろうなあそれは。
何かの事件かな?
死ななきゃ良いなっていうおじさんの言葉。
あれは一体
考えても分からんなあ。
とりま、明日からまたフーズへ行くんだ。今時に毎日のように外へ出る機会。これは何かありそうだ。
そして俺はまた一日を勉強しながら、フーズへ憧れて筋トレをしながらあれこれ悩まず過ごす。
翌日
これから俺はフーズへ行く。
両親は見送ってくれた
乗り物にのって、フーズへ行く
着いた。やっぱ同じベオグラード内なら近いな。割と市外に近いところにあるが。
着いた
あぁーついた
俺はこれからこの中に入る
するとスザナやエリック、ガヴロ、ドラゴス、みんながいた。
それぞれ頭巾の色も違う。
俺は赤色
頭巾の色は「心の在り方」を表現したものらしいんだ。
赤ってことは、俺はやっぱ強いのかな?
スザナは緑、ガヴロは白、ドラゴスは青、ガヴロは黄だ。
んん、確かにそれっぽいかもな。
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