その1


そこはセルビア国のノービサード町


そこに、親戚へ会うために首都ベオグラードから遠出をしていた赤い頭巾を被った少年、トドルの姿があった


「もうすぐ親戚のおっさんちかー。元気にしてるかなー。」


乗り物に乗って、その家に着いた


チャイムを鳴らす


すると親戚の叔父さんが出てきた


「おぉトドルー!会いたかったぞー!大きくなったなー!元気にしてたか?」


「おう!おっちゃんも元気そうで良かったわ!」


「ようし。これから中で何かを食べるか?マフィンを焼いてあるぞ。」


「うお!ラッキー!くうくう!早くーっ」


二人は家の中のリビングに着いた


するといい匂いがしてくる。すると叔父さんがキッチンからマフィンを持ってきた。


「あ!うまそー」


「沢山食えよ。大きくなれ。」


そしてトドルは沢山のマフィンを食べる


「ふー!腹いっぱい」


「トドル、最近、みんなと仲良くしてるか?その赤い頭巾、本当にかっこいいじゃないか。」


「おうよ。中には俺より年下の子もいるんだぜ、みんな仲良くしてるよ。楽しいさ。」


「そうか、それなら良かったんだ。俺はトドルが「フーズ」に入ると言った時は焦ったんだ。危険な事に首を突っ込んでいるんじゃねえかなって。そうでも無かったみたいだな。少なくとも今のところは。」


「今のところはって何だよ、俺はいつも安全だぜ。フーズは憧れていたんだ。年頃の少年少女を集めた団体で全員で6人。前回のフーズのメンバーは20年前。今年の選抜で俺が選ばれたのはびっくりしたけど嬉しかったぜ!」


「フーズは、何をするか分からない団体だから甘く見れないのだがな。」


「確か、世の中の悪いことを解決していくんだったよなー。俺、そういうの憧れていたから嬉しかったぜ!」


「そうだといいがな。」


「おっさん?どうしたんだ?」


「いや、何でもないぞ。トドル、死ぬなよ。」


「死ぬって何だよ、大袈裟が過ぎるな。」


「あぁ。何でもない。と良いが」


「何でもないさ!どうせあれだろ?世の中の事件に首を突っ込むことをする団体だから不安になっているんだろ?そんな心配は要らないさ。俺、不死身だから。」


「威勢がいいのはいいことだがな。」


「心配のし過ぎだよおっちゃん。さ、のこりのお菓子も食べよ。」


「.......お前のために、一応これを話しておく。前回のフーズのメンバーがどうなったかを知っているか?」


「え?いいや、知らないよ。どうなったの?」


「死んだんだ。トドル。」


トドルは息を飲んだ


「死.......」


「死因は知られていない。俺は知っている。」


「死因、何?」


「......子供には刺激が強過ぎる事だ。いや、トドルのためなら言った方が良いのか?言うか.....?」


「教えてくれ。俺は、引かないよ。」


「さっき引いていただろうが。まあ、いいだろう。お前のためだ。そのメンバーの死因はな、黒の仕業だ。」


「くろの、しわざ?それって何?」


「いいや。話し過ぎたな。分からなくていいやっぱり。遊ぶぞトドル。一緒に遊ぼう。」


「くろのしわざってなんだ?」


「悪魔だよ。悪魔。居るわけは一応ないよな?」


「ないかなあー。まあいいや。それなら。遊ぼう、おじさん。」


そうして二人は夜まで遊び、寝て、起き、次の日になった。

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