殺したいくらい大好きな君へ

yako

殺したいくらい大好きな君へ

 殺したいくらい大好きな君へ。そんな文章と共に始まる、気味が悪い脅迫とも言える手紙。来月クリスマスと同時に誕生日を迎える幼馴染の悠悟ゆうごの為に用意をした。所謂いわゆる、ラブレター。

 折角のクリスマスなので、悠悟にプレゼントを渡そうと、僕は男子らしい青色に染まった、艶のある二千円台のシャーペンをネットショッピングで探した。悠悟がそれを本当に好きなのかも知らずに。

 こんなに年月が経っているのに、悠悟のことをまだ理解しきれていない自分に腹が立って仕方がなかった。どうしてもっと、側に居なかったのだろう。幼馴染で、ずっと昔から知っていたはずなのに。

 悠悟はしっかりと男子であった。彼の恋愛対象は女性であり、身の丈に合わないアダルトサイトで発散をする。その証拠に僕が悠悟に愛を授ける事なく、彼はクラスの特に可愛くもない春菜と付き合ったのだから。いや、普通の男子である彼から見たら可愛いのかもしれない。少なくとも僕としては、悠悟の姿が何百倍も美しく見えた。

 分かっていた。どんなに思いの丈を馳せても、残るのは涙と気まずさ。僕がどんな姿をしても優しくあった悠悟に勝手に期待をしてしまったのかもしれない。

 そんな虚しさを抱えながら、百円で売られていた先月行った修学旅行の、まるでモデルの宣材写真のように美しく写った、悠悟の写真を眺める。

 すらっと伸びた成長途中の中学二年生の素足が、僕の三大欲求の片隅をそっと撫でる。先から滲み出る粘り気が弱くまだ透明なそれは、僕の下着を勃起と共に貫通していた。

 恐る恐る、僕は世界で一番汚く神聖な場所を、揺蕩うように上下に指を絡ませた。勢いに達したその場所は、熱く二、三回縦に震わせ、濃く生臭いそれを彼の写真の上に撒き散らした。飛び散ったそれは運が良いのか悪いのか、手紙に付着し、書き直さなければならない空虚感と、いっそこのまま渡してしまおうという罪悪感に苛まれた。

 しばらく考えた僕は罪悪感に蝕まれることにした。

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殺したいくらい大好きな君へ yako @yako0910

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