第2話『嫉妬と再会』

昼休みに屋上で一緒に食べるのが日課。

「拓海、これ!ママがさ、拓海にって!」と拓海の好きな甘い卵焼きを上げた。「サンキュー笑 つかおばさんの卵焼き絶品だかんな笑」「いいって言ってんだけどね笑」と二人の会話をただ聞いていた。そう、優奈と拓海は幼馴染で昔からずっと一緒にいるのだ。

“拓海は優奈の事好きなのかな?”と遥の脳裏を過った。「遥〜早く!!遥の好きなたこさんウィンナーあるよ〜」と立ち止まっていた遥に早くと誘うと颯爽とむかってくる。そして、3人で食べていると、1人で食べている北斗がいた。


放課後になり帰ろうとすると「あの、立花くん?」とまさかの彼女から話がてくるなんてと驚いていた。「ちょっといいかな?」と教室を後にした。その時に遥は不思議そうに優奈の後ろ姿を目で追った。


「ごめんね。あのさ、朝覚えてる?ってもしかして山王中学?」と突然の質問に

「うん、そう!」と答えた。「やっぱり!じみほくだ!」と懐かしくあだ名で読んでしまった。「じみほく?」と不思議そうに優奈を見た。「あっ!ごめん。私はオシャレって思ってるけど、みんなが立花くんは地味っだって」と申し訳ない気持ちだった。「じみほくって笑 僕も山王中で有名だったんだね笑」と笑うと優奈の心の中で何かが弾けた。


「よかったら、友だちとして仲良くしてほしいなって?」と北斗の突然の言葉に驚いてしまった。

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