『君にこの想い、届けます【片思い】』

新米chan

第1話『キミとの出会い』

―僕がキミに恋をしたのは、桜の木の下だった。―


そよ風に舞う桜の花びら、キミの横顔から目が離せなかった。そんな時「桜、綺麗ですよね笑」と微笑むと僕は照れてしまい頷くしかできなかった。本当は言いたかったのに、「はい、綺麗ですね」と。

すると彼女は「今年も、綺麗な桜見れた笑」と、でも僕は彼女と初めででは無いのだ。「あの……僕のこと分かりますか?」と言うが、彼女は不思議そうな表情をして僕を見た。

その時、「優奈、おはよう!って何?うちらの優奈になんの用?」と二人の間に入ってきた。そんな彼女に対して、「ちょっと、遥やめなよ」と彼に申し訳なさそうだったが、きっと遥はただ者ではない。「優奈は黙ってて!」と彼女を守る。その時、またまた新キャラ登場か?と思うも声からして男子、「おい、遥やめろって笑 優奈、おはよ」と爽やか系男子の登場だった。

「おはよう、拓海。ちょっと遥、もうやめなよ笑…ごめんね」と僕に謝るが「いや、大丈夫!じゃあ!」とその場を去ってしまった。「ちょっと!はぁ、遥?行っちゃったじゃん」とちょっぴり残念そうな表情をすると「優奈、あいつ誰?」とまたもや遥の尋問が始まった。

「知らない。同じ学校なのは分かったけど、どのクラスだろ?」と優奈も知らななかった。「バカか!俺らと同じクラスだろ笑 確か、北斗!立花北斗」「はぁ?立花!あの立花?」と優奈は2人の話についていけなかった。


「同じ中学の!地味だった」と思い出すように思い出そうとする拓海で頭をよぎったのは、「じみほく?!立花くんオシャレだったよ?笑」と確信が持てなかった、「優奈、あんた騙されとる!もう立花のは関わらないで!」と強く強調する遥に対して不思議に思っていると、

「だってさ、優奈は私のだもん笑」と腕を組んできた。「お前、本当に優奈好きだな笑だから、モテねぇんだよ」と遥をおちょくる。「拓海!それ言っちゃダメなやつ!遥の事も考えなよ?」と遥が拓海の事を好きなのを知っているからこその発言だったからか遥は恥ずかしそうにしていた。

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