第2話 2人の友人:ヴァリ

 「君たち、その話本当なの?」


 そう言って前の席から身を乗り出して話しかけてきたのは、どうやら見たところエルフの女の子だった。でも、背が低かったからおそらく大森林から来た森エルフだろう。

 僕がそうだよ、と言う前に話好きらしいツンが反応して言った。


「ああ、妙な偶然だろう?おかしくってさ。自己紹介が遅れたな、僕は沼の王都から来たツン。でこっちは聞いての通り今仲良くなった荒地の都出身のダ=ルーカンさ。君は見たところ森エルフみたいだけど、名前はなんていうんだい」


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ヘブの秘宝 @yaqut_azraq

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