第22話 地獄
ぽわん。
何だこれは?
【悪魔の角】・・・クルンとした魅力的な角。×2個。
嫌がらせにしか思えんな。バッグにしまう。
さて、
「おい悪魔ぁ!こっちに来い。」
「くっ!」
苦々しい顔をしてフワフワ飛んでくる。
「早くしろ!消すぞ!」
殺気を放つ。
「!!!ハッ!今すぐ!」
転移して目の前に現れた。
「最初からそれやれよ!舐めてんのか?」
「いいえ!」
冷や汗を垂らし答える。
「お前は何だ?」
「はっ?し、質問の意味が。」
「お前は何だって聞いてんだ!答えろ雑魚悪魔あ!」
殺気を放つ。
「はっはいいい!じ、自分は雑魚悪魔であります!」
「違うだろ?ンな事は分かってンだよ。」
「!!あっあなた様に忠誠を誓った部下であります!」
「部下あ?」
殺気を放つ。
「すませんしたあ!間違えたましたあ!下僕!忠実な下僕であります!!」
「・・・だよな。ふふふ。」
「ハっハハハ。」
「何がおかしいんだ?」
「ッッッ!!すみませんしたあ!」
『(何やってんのコイツら・・・)』
「冗談だよ。仲良くいこうじゃないか。」
「ハッ!」
いい返事だ。
「そうだ、まだお前の名を聞いていなかったな。名は何と言う?」
もう鑑定して知っているが挨拶は大事だ。
「ハッ!自分は雑魚悪魔でありますっ!」
『ぷっw・・・』
「・・・ああ、すまない。もういいんだ。普通に答えてくれ。」
申し訳ない気持ちになる。
「は、ハッ!自分はアスモデウスであります!」
緊張しながらも答えてくれた。
「そうか、俺はアル•ディライトだ。よろしくな。」
「ハッ!あなた様のような女神の従者になれて光栄であります!」
『ぷぷっw』
「・・・誤解してるようだが俺は男だ。」
「!!すいませんしたあ!魂に刻みこみます!」
「そう言えばさっき戦ってる時メスガキとか言ってたよな?」
「!!・・・いっ、言ってません!」
「言ってたよな?」
軽く殺気。
「お、思い出しましたあ!言ってましたあ!」
「なんで嘘吐くの?舐めてる?」
一瞬殺気。
「すません!うっかり忘れてましたあ!」
「メスガキって酷くない?」
「あっあっあっあれ、あれはその、あまりに可愛らしかったといいますか、その、すいませんしたあ!」
尋常じゃない汗を流すアスモデウス。
「ふふふ。冗談だよ。」
「ははは。(これが本物の地獄か・・・。)」
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