第14話 モンスター呼寄せ
「私、レベルが上がったみたい!」
クレアの方を見ると、喜んでいる。どうやら、レベルが上がったみたいだ。一緒に戦っていれば、モンスターを倒していなくても、経験値が手に入るのだろうか。
「そいつは良かったじゃないか! 何か変化はあったか?」
「
「さっきの歌と同じじゃないか……?」
「微妙に違いそうよ! 試すわね!」
「ちょ、ちょっと待てっ!!」
「
俺の静止を聞かず、クレアは
奥の方から何かが近づいてくる気配がする。俺は意識を、気配に向けていた。徐々にその姿が判明してくる。球体のモンスター、金色に輝いている。先程倒したモンスターの経験値を、『
名称:
特徴:金塊、水晶などの鉱物を好んで食べる。倒すと莫大な経験値と、体内に溜め込んだ金塊などが手に入る。素早い為、よく逃げる。魔法は無効。
俺は解析を終え、ため息をつく。解析という割には、そこまで有益な情報が得られていない。名前と特徴位なら、必要無い気さえしてしまう。やはり、上位互換の
「
「何か下品な名前ね……」
クレアの言いたいことは十分に理解できる。俺一人であれば、間違いなく言っているだろう。どう攻撃するのが良いかと、俺は思考を張り巡らさせていた。『
「えっ?」
思わず声が出てしまう。『
「思った通りだ……」
「楽勝だな。いただくぞ! 経験値と金を!」
「ねぇ、さっきからブツブツと、独り言が怖いんですけど……」
クレアの指摘を無視し、俺は攻撃準備に入る。急所に意識を集中し、狙いを定める。
――ズバァッン!!
膨れた風船が弾ける様に、
「な、何この金塊!! 贅沢し放題じゃない!」
クレアの欲求に思わずツッコミを入れたくなったが、俺は無視することにした。関わらない方が良いに決まっている。それより、
「いや……やりすぎだろ……」
以前締め上げた野盗。その二倍はあったのだから、俺も流石に驚いた。一部はクレアに行くのだろうが、序盤でここまでレベルも上がるなら、後々楽だなと俺は考えていた。
◇◇◇◇◇◇
名前:レオン・トラジール
レベル:1
ステータス:体力 S→SS(80→100/100)
筋力 SS(100/100)
敏捷 C→SS(40→100/100)
魔力 D(31/100)
精神 D(31/100)
【
女神の癒し
属性攻撃(火、水、風、土)
高速移動
魔法耐性(B)
ステータス異常耐性(D)
急所攻撃耐性(D)
名前:クレア・フローレス
レベル:1→40
ステータス:体力 G→D(15→30/100)
筋力 G→D(10→31/100)
敏捷 G→D(10→33/100)
魔力 G→C(15→40/100)
精神 G→C(14→43/100)
【
モンスター呼寄せ
モンスター魅了
モンスター使役
瞬間移動
癒しの光
光属性魔法
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