その土地の記憶、そこに住まう方々の感情とかは遺るのだなと。そして、それらが悪いもの……マイナスのものだとしても、深く染み付く、なんらかの影響がでたり、するんだなと。古くからあるものは必ず意味があるのだなと。上手く言えませんが。それらを知るにはたまらないかなと
一言で言うならこれにつきます。言えないものはお蔵入り、お蔵から出ても良い日常の隣にある怪異に触れられるものばかりかと。
現実に起きている事の方が、物語よりもよっぽど不可解で奇怪な事が多い。科学が進歩した今でも、解明出来ないことの方が多い、そんなどこか非現実的で怖い話ですが読みやすくとても面白いです。自分は安全なところから非現実で怖い世界を覗いてみたい人にお勧めです。
筆者自ら取材された「本当にあった怖い話」です。創作怪談ではないため、すべての話にオチがついているわけではありません。それがまたリアリティを増していて背筋が寒くなります。リアルなストーリーなので、特別に凄惨な場面が描かれるわけではなく、残酷描写もほとんどありません。そこはかとなく、しかし、しんしんと怖い。これぞ怪談の醍醐味。一篇一篇は短く一分程度で読めるものも多い本作、怪談好きの方におすすめです!
日常生活の中で「あれ?」と思う出来事はたくさんある。大抵は「気のせいか」と、そのまま忘れてしまうものばかりだ。子供の頃から年長者に言い聞かせられた話を思い出す。建築業が生業であるという作者の身近に溢れる大小さまざまな怪異たち。あなたの家は大丈夫ですか?