第31話 カメラに映るモノ

親戚の神社で起こった怪異

親戚の子よりこんな事を聞いた。

「うちの神社の監視カメラに変な人物が映る」と、

『どんなの?』と聞くが

「変なの」としか答えない。

その時はそれ以上の追求はせずに終わる。


一週間後、また親戚の子からの話。

「やっぱり変なのが映っている」と、

社務所で仕事している時、

監視カメラのモニタに、ナニカがチラつくそうで、『どんなのが映るの?』と聞いたら

「白い全身タイツっていうのかな、あれを着たヒトが鳥居をバックに参道で踊っているの」


『んー、見せたがりの特殊性癖のヒトかな?』

「違う、そんなのじゃないの!」

興奮して顔真っ赤にさせながら吠える

「だってね、肉眼では視えないんだよ」

それを聞いて『え?視えないだと、そのバックアップ見せて』とお願いした。

後日に、社務所にて問題のデータを見せてもらったが、明らかにおかしい。

その時モニタにナニカが映った、リアルな特殊性癖のモノだった。

しかし、カメラの設置方向を見ると何も居ないのだ。

神社の参道で、鳥居をバックに、まるでそこにカメラがあるのを知っているぞとアピールする姿。

タコ踊りの様な、全身を使いクネクネと踊る、白い全身タイツの男は不気味としか言えない。

モニタから目を離し参道をみやるが、

そこには変態の姿は無い、モニタを見ればやっぱりタコ踊りしている。

特にそれ以上何がある訳では無い為に、放置することにした。

念の為に監視カメラの録画だけは継続している。

それからは、カメラに映る回数が減り、一年後には現れなくなりましたね。

アレは一体何だったんでしょうね。


因みにこのお話に出てくる神社は、某コミカライズの関係者の神社ではありません。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る