第19話 ことの重大性を軽んじた結果

少し前の話

先生から遠出するので運転手よろしくと言われた。


つまり、終わればそれを話のネタにしても良しとの、先生と俺の暗黙のルールだ。


二つ返事で了解した。




行き先は関東では無い某所、特にコレと言うモノは無かった。


移動の道すがら、何しに行くのかと内容を聞いてみた。


田舎のDQNは何をするか解らぬ、その連中が肝試しと称し悪さをしてくれた。


山間に封じの場として、神社を建ててある。


過去から、その地域の忌み事を納める意味での負の場。


そこを管理している方から、朝一番電話が来たそうな。


「アレが壊されました、早急に対処をお願いします」と


アレとはつまり、忌み事を封じているモノ、それを壊した訳で、鍵が壊されたのと同意なのですよ。


壊したDQN一行は、その場で黒い塊を見たとか、単車が壊されたとか、


一部気が触れて救急車の出番だとか、一晩その付近一帯は大変な騒ぎだったとか。




そんな場所へ行った訳ですが、まぁ、現状が酷かった。


封じている鍵だけでは無く、周りの建物、祠、摂社末社の類まで損傷が酷い。


そっちにも手を出した訳ですから、奴ら無事じゃ居られないよな。


壊したのはDQN共です


現状を見て、呆れ顔の先生

自分のやれる事にも限界はあるので、

次に訪問するまで、DQNの頭を丸めさせ、幾つかやることを押し付けてきた。


それは本人を含むその土地のヒトがやらねばイケナイコト、暴いた神殿の復旧の他、祀られている方への謝罪等。

それは地元の人々がやる初期治療、先生が出るのはのその後です。

やることやらないと、当然その先の処置はしませんよ、当たり前の事ですからね。


それなのに、管理をしているヒト含め、地域のまとめ役の方等は、


「またまた、先生もお人が悪い、さっさとやってくださいよ」と笑いながら言った。


すると先生の怒りが爆発しました。

「お前らのとこの後始末くらい自分たちでやれ!」とね。


頭にきたので、やる仕事を増やしてやったと言ってたね。


一応期日も切ってきた、6月20日 この日まで、先生の出した事が終わらせないと、お終いですよ、それっきり、もう知らないよって事ね。


期日には、自分も運転手で行くので、結果と現在伏せている処を出せたらいいなと思いつつ今回は終了。

この話の初出は以下

2016年6月1日


でね、やること全うしなくてね、それっきりですよ。

その場所がどうなったか、それは言わないお約束。




※このお話は、神沼三平太先生に提供した『大掃除』に似ていますが、全く別の場所の話です。

※この話がコミカライズする予定はありませんでしたので、過去の話の一遍としてこちらに掲載しました。

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