第15話 住むための条件

去年だったかな、変な条件を出す貸主の話を、触りだけツイートした。

思いの外、食いつきが良かったので、ここで改めて何が起こったかを書こうと思う。


ことの始まりは、一本の電話からだった。

知り合いの不動産屋社長より電話を頂く。

「うちで預かっている案件で変な大家がいるんだが、客を装って確認してくれないか」と

内容を聞かない方が、先入観も抱かないだろうと思い同意して伺う事にした。

なんでもその大家は『住む為の条件』があると言う。

住人を募集するなら、地域の不動産屋にお願いすればいいだけだが、

それだと大家の言い分が伝わらないとかで、知人の社長に押し付けた模様。

その前に、大家の親戚の不動産屋にも声をかけたが、

余りにも条件が厳しいので、身内と言えど却下されたそうだ。

後日、そちらに確認をしたら「身内と言えど付き合いきれないからね」と


改めて訪問して、物件と条件を確認する。


物件は、大家宅の敷地内にある戸建て。

戸建ての玄関、リビングの窓、2階の各部屋に向け

外から監視カメラが付いていた、それは大家宅から無数の目で見られている感じで圧が強い。

詳しくは見てないけど、探せば室内にもカメラありそうな感じ。

大家の出した条件も酷いもんで、これじゃ借り手つかないだろう。


何より内覧させてくれなかったしね、隠しカメラバレると思ってたのかもね。


意外とこんな怖い物件てあるんだよ。


人怖レベルでヤバイ物件でしたよ

住む人より大家が駄目な奴


そんな奇異なるお話でした


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