第4話 すり傷のひざ
わたしはぼんやりとお昼休みに歩いていて校庭で転んだ。わたしってドジだね。すり傷のひざを見て、保健室に行った。
保健室のマユミ先生は消毒液を片手に、ベッドで座っているわたしのすり傷のひざにちょんと付けた瞬間に。
「ひゃんっ」
ものすごく消毒液がしみる。
わたしは我慢をしている。
ちょん。
「ひんっ! 先生、しみるよ~」
するとマユミ先生はイタズラっぽく微笑んで。
「ユキさんは大人だよね? 我慢してね」
ちょんちょん。
「わたしって大人だよね……あんっ」
わたし、なんて声を出しているのだろうか。
マユミ先生はニヤリとしている。
わたしはひたすら消毒液がしみるのを我慢する。
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