第1話 さわり合い

 わたしは高校生活を失敗しているわけではなかった。クラスのみんなとは仲良くなれそうにないけれども、保健室の佐藤マユミ先生とはキスをした。大人になれたわたし。今日も授業を休む。保健室に行く。

「わたしって大人だよね」

 そうマユミ先生に言ったわたし。

 マユミ先生は笑顔でわたしを見つめている。

 わたし、大人になれたことが嬉しくて保健室のベッドに横になる。すると、覆い被さるようにマユミ先生がわたしの上に。顔と顔の距離が近付くとわたしは心臓の音色がバクバクと。

「ユキさん、大人になれたの?」

「……うん」

 マユミ先生の色気にわたしは頭がクラクラする。いい香りもする。

「それじゃ、体のさわり合いでもする?」

 マユミ先生の言葉にわたしは顔が真っ赤になる。したいけれども、体のさわり合いなんて。わたしの心の準備がまだのままでマユミ先生がわたしの体のあちこちを撫でてくる。

 わたしは変な声が出る。

 それにマユミ先生はニヤリとして撫でてくる。

 わたしは我慢が出来なくなって、わたしもマユミ先生の体のあちこちを撫でてみる。

「ユキさん、もっとさわって」

 保健室のベッドの上に、わたしとマユミ先生は体のさわり合いをしている。

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