わたしと保健室の先生とのイケない関係

野口マッハ剛(ごう)

プロローグ

 わたしはよく授業を休む。

 保健室に行くわたし。

 保健室に行けば先生が待っているから。

 静かな保健室。

 わたしは高校一年生の春で。

 笑顔で接してくれる佐藤マユミ先生。

 小山ユキさんと呼んでくれる先生。

 わたしと佐藤マユミ先生は、保健室でキスをした。

 わたしは高校一年生の春にして、大人になれた気がする。

 わたしと先生は保健室でキスをして笑顔で話している。

 二人だけの秘密。

 わたしは先生のことを好きだ。

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