第173話・疑似NTRによる脳破壊


「グレン様、今から学園に授業をしに行ってきますね」

 朝飯を食べ終わり、ベットで惰眠を貪っていた俺にイトがそう告げてきた。 


「学園か・・・、イト、俺も一緒に行ってみていいか?」

 丁度今読みたかった本を読み終わった所だし、暇つぶしも兼ねて行ってもいいかな?

 面倒だったら帰ればいいし。


「え?ど、どうしたんですか、グレン様、もしかして寝不足ですか?」

 

「いや。俺のことを何だと思ってるんだよって、まあ怠惰王子だな。いや何だ。暇つぶしがてらに有りかもなって?」


「フフフ、変わりましたね。グレン様」


「そうかもな。まあ変わらない人なんていないだろう。という訳で一緒に行くか」


「はい。是非」


 俺はイトと一緒に学園に向かうのだった。





 軽くイチャつきながら、王城の廊下を歩いているとカレーヌと出会った。


「イトばっかりずるいです。私も旦那様とイチャイチャしたいです」

 これ、偶然カレーヌと出会ったって感じじゃないな。

 察知の力使って探ってわざわざ来た感じだな。

 ハア、まあカレーヌらしいか。


「カレーヌ?仕事は大丈夫か?」


「旦那様よりも優先される仕事なんてありません」

 言い切りやがった。

 これは何をいっても無駄だな。


「分かった。今から学園生活でも送ってみようと思ってるが来るか?」


「はい。もちろんです」


「カレーヌ、私は学園に教師として行くけどカレーヌはどういう立場で行くつもり」


「じゃあ私も教師として行くわ。天魔である私なら一切問題はないしね。いつもイトばっかりに旦那様を独占させないわよ」

 

「イト、カレーヌもこう言ってるし3人で行くか。ここで揉めても面倒だしな」


「グレン様がそうおっしゃるなら」


「ありがとうございます。旦那様。じゃあ私は左隣貰うね」

 俺の右隣にいたイトに対して競争心を煽るように左隣につき、胸を押し当ててくるカレーヌ。

 それを見てイトも負けじと胸を押し当ててくる。


 まあ、素晴らしいといえば素晴らしい、両手に花この上ないが、歩きにくいな。


「そんなにくっつかれたら歩きにくいだろ。サッサと学園に向かうぞ」


「はい。グレン様」

「分かりました。旦那様」


 といっても軽く忠告しただけで離れる二人ではなく、結局両手に花の状態のまんま学園にに向かうこととなった。



 てくてくてくてく



 少々鬱陶しさを感じつつも、可愛い嫁である二人に抱き着かれて悪い気はしないので二人と軽くイチャつきながら歩く。

 気が付いたら学園の門の近くまで歩いていた。


「イト先生おはようございますって、・・・誰ですかその人は?」

 俺と同い年くらいの男子生徒3人が俺の方を怪訝そうな目で見つめてくる。

 制服を着てるしおそらく学園の生徒であり、イトの教え子の一人だろう。


「この人は私の愛するグレン様だよ」

 

「え?ちょっと待ってください。イト先生があの第五王子と結婚してるって噂本当なんですか?」

 噂って失礼な。いやまあ俺は滅多に人前に出ないし噂という形になってもおかしくはないか。


「噂じゃないですよ。私はグレン様と結婚していて、もちろん夜の営みだってしてますよ」

 おい、イト、何とんでもない発言を朝からしてるんだ。


「え?あのイト先生があの第五王子と、夜の営み・・・、脳が、脳が破壊される脳がぁぁぁぁぁ」


「おい、大丈夫か。コシダ。しっかりしろ、気を強く持つんだって、あ、でも俺もヤバい想像してしまったよ。いつも凛々しいイト先生が・・・あああ、脳が脳が・・・震えるぅぅぅ」


「あ、あのイト先生が、俺の憧れの人が・・・駄目だ思考が追い付かない。あ。ヤバい」

 パタン


 一人が気絶した。


「イト、流石に時と場所を気を付けような。イトの発言によって一人の脳が破壊されて一人の脳が震えちまって、一人が気絶したぞ」

 読者家である俺はこの状況が理解出来る。

 ようは疑似NTRによる脳破壊って奴だ。

 一応王族であり、この国の女王と結婚してる実質的なこの国の支配者である俺にこの対応は、まあ無礼だが。理解のある俺だ。ここはそっとしておいてやろう。

 そもそも論としてグウタラ怠惰な俺に権力的なものがあるかと言われれば、微妙なラインだしな。


「取り敢えず、俺は自分のクラスに行ってみるよ」


「では、私もお供しますね」

「もちろん私も一緒に行きます」


「いや、二人は先に行って、授業の準備でもしててくれ。学園の中を俺とイトとカレーヌで歩いたら脳破壊されまくる阿鼻叫喚の地獄絵図が出来あるがるのが容易に想像できるからな」


「そうですか。グレン様がそう言うのなら」

「じゃあ、イト、一緒に職員室に行きましょ。私が教師になる手続きを手伝って」

「分かったわ。カレーヌ。ではグレン様私は先に職員室に行きますね」


「ありがとうイト、カレーヌ。じゃあまた後でな」


「「はい。グレン様(旦那様)」」


 俺は自分の教室目指して向かうのだった。

 







―――――――――――――――――――


 久しぶりに書きすぎてキャラの性格忘れたけど、まあそこはご愛嬌ということで。

 正直な話をすると、グレン様怠惰の性格で続けるとマジでネタを作りにくいんですよね。

 だから、強くなり過ぎた設定にして怠惰の性格から面倒くさがりの享楽主義者とかにしないと続きがマジで書けない。


 以上

 言い訳終わり。


 さて、更新が遅くなった理由を述べようと思えば山ほどありますが。

 一番大きいのは新作をまた性懲りもなく書き始めたことでしょう。


 タイトルは、俺だけ【死に戻り】出来るデスゲーム

 俺レベみたいなタイトルしてますが、まあそこはご愛嬌ということですね。

 一時期カクヨムでも俺だけ~~~系統のめちゃくちゃに流行してましたしね。幾つか書籍化してたし。

 因みに作者は俺レベを連載開始か読んでて外伝も最新話まで購入してます。

 

 この作品はデスゲーム大賞に応募しようと思って書き始めたのですが、大学のレポート課題とプレゼンテーション課題が重くのしかかり、結局応募要項を満たせずに終わってしまった悲しき古代の遺物です。


 自分で言うのもあれですが非常に面白くかけたと思いますので私の小説好きな人は多分というか99%好きだと思います。


 珍しく主人公最強という訳ではなく、いやまあ、主人公準最強ですが、主人公よりも強いキャラが出てきます。

 といっても基本的には無双しますが。

 急展開が多めで、ミステリー?要素とホラー?要素とハクスラ?要素と、皆大好きVRMMOの要素が詰め込まれた作品となってます。


 人気が出ればバイト辞めて執筆に集中できるので今日も今日とて人気が出ないかなと神と読者様にお祈りを捧げながら書いています。

 という訳で読んでください。評価してください。そうしてくれたらマジで嬉しいです。


 以上宣伝終わり。


 では、また。

 



―――――――――――


 スランプってて、次話がマジで書けないので、この場を借りて謝罪と、お礼を。

 @hosuinomizuさんギフトありがとうございました。

 本当は次話書いて載せようと思ったのですが、全然書けなくて挫折しました。

 マジで申し訳ないです。


 スランプから脱出する為に新しく小説を書き始めるとかいう負の連鎖を起こしてますが許してください。

 尚、大学の課題とテストがヤバいってのは、まあご愛嬌ということで。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る