第126話・歓迎会パーティーしてた時は楽しかったけど、後処理というか事後処理が地獄な件について。俺は知らんけど
歓迎会パーティーとかいって、途中から乱交パーティーというかなり不適切なことをやっていたグレンです。
今朝チュンならぬ昼チュンをやらかしているグレンです。
まあ、はい。一応反省はしてます。後悔はしてないです。多分。知らんけど。
いやはや、にしても大きなベットで裸の美女4人(全員世界に100人といない天魔)と一緒に寝るって我ながら良いご身分だと思うわ。
いやマジで、落ち着いて考えたら。イトは大国であるヤマダ王国の最強の存在であり天魔としても非常に強い戦闘型の天魔である【剣舞の天魔】。
カレーヌはヤマダ王国の騎士団長にして将軍の地位を持った【察知の天魔】。
セリカは大国、それもヤマダ王国を余裕で凌駕するレベルの人口と面積を持っている聖教国の聖女であり、実質的な聖教国の支配者として君臨している、【洗脳の天魔】&【呪術の天魔】。
マリアはこの国の公爵令嬢にして、元第一王子もとい俺のリアル兄の元婚約者にして、未来を経験した回帰者にして、その未来でヤマダ王国を滅ぼしている文字通りの傾国の悪女、そして全てを闇に染める【闇染の天魔】。
そして俺はヤマダ王国の第五王子にして、面倒くさがりで怠け者でグウタラで自堕落な生活につかりきっている、自他共に認める怠惰を極め切っている存在。
いやまあ、真の姿は世界最強の天魔である訳なんだけど。
なんだけれども、何というか男として少し悲しくなるな。身分的なものがねぇ。悲しくなりますね。
まあいっか、気にする方が面倒だな。
ああ、そうだ。面倒だな。
別に皆満足してるし幸せだし、オッケーだ。何一つ問題はない。
さて、今からどうしようかな。
今の所起きてるのは俺一人だけ、いやまあディスラー将軍とカゲウスとイーディアちゃんはとっくのとうに帰ってて、ナナは普通に学校にいるが。
空気の読める眷属を持って俺は幸せですね。
話を戻そう。
それで今、俺には大きな問題が迫っている。その大きな問題ってのは俺の側でイトにカレーヌにセリカにマリアの4人が寝ているってことだ。
今は真っ昼間だ。
俺以外皆忙しいご身分だ。
イトはまあ俺の専属メイドだしいいかもやけど、天魔としてこの国で特別待遇を受けているわけやし。普段ならば第一王子、第二王子の訓練をしてる時間だからな。更に俺のやらかした大量殺戮事件の捜査にも協力要請が出そうやし。絶対探されてるやろ。
カレーヌは普通に騎士団長でめちゃくちゃ忙しいから確実に探されてる。その上、俺が昨日復讐とかいって貴族含め諸々大量殺戮やってるから、その犯人捜しにも駆り出されそうだし、なのにその大量殺戮犯と一緒に裸で寝てるとか誰が想像出来るねん。控えめに言って地獄やな。いや、俺にとっては天国か?
マリアは公爵令嬢な上に元第二王子の婚約者。その上、昨日、回帰した影響とはいえ、かなりめちゃくちゃに色々とやらかしているからな。多分、確実に探されてると思う。なのに、イトが俺の命令で国王を脅しゲフンゲフン、脅迫ゲフンゲフン、説得をして無理やり俺の専属メイドにさせたからな。絶対揉めてそう。それが今や専属メイドとなったその日に俺のベットで裸で寝てるって、マリアのお父さん聞いたら倒れるんじゃね?知らんけど。
セリカとかはもう言わずもがな、聖女だ。聖教国の聖女なんだ。忙しいなんてレベルじゃあねえだろう。更に聖教国の支配も並列してやってるんだ。更に大変だろう。それなのに他国の王子のおねんねとか、ただでさえ処女性を大事にしてる聖女が、文字通りなんていうことをやらかしてるんだよ。
という訳で全員、絶対いろんな人に探されてるな上にめちゃくちゃ迷惑かかってそう。
俺はまあ怠惰でグウタラな第五王子やし、誰も気にかけていないと思うが、絶対この4人が俺と一緒に二重の意味で寝てるとか想像しないだろうな。
あ、いや、ワンちゃん父上は何となく予想してお腹を痛めてそう。胃潰瘍になって禿散らかしてそう。可哀想に。いやまあどうでもいいけど。自業自得って奴だ。知らんけど。
さて、で、どうしようか。
起こそうかな?
でも、皆、幸せそうに寝てるな。
これを起こすのは、何というか、抵抗があるな。
申し訳なく感じるな。
どうしようか。
・・・・・・・・・・
あれ?何か大切なことを忘れている気がする。
忘れちゃ行けないことを忘れてしまっている気がする。
何だっけな。
・・・・・・・・・・
まあいっか、面倒だし寝るかって、・・・・・・駄目だ駄目だ駄目だ。
思い出したよ。ヤベエ、あぶねえ。避妊忘れてた。
やっぱりお酒は良くないわ。
「精子消滅」
俺は慌てて消滅の力を行使する。
これで、おっけーだな。危なかった。マジで忘れてたら詰みやったわ。いやまあ詰みは言い過ぎかもやけど、面倒なことにはなっていたわ。将来的にはありかもやけど。俺にはまだその覚悟が出来てないからな。
さて、今度こそ寝るか。
「おはようございます。グレン様」
「あ。イト。起きたのか。ただ起きて早々悪いが俺は今から寝る。お休み」
「グレン様。でもグレン様のグレン様は全然眠そうでないですよ」
あんだけ寝たんだ。
あっちも万能の天魔のせいで最近英雄レベルまで強化されてきている俺は、まあ、うん。つまりそういうことです。
何というか少し恥ずかしい。
「旦那様、おはようございます」
「あ。カレーヌも起きたのかおはよう」
「はい。おはようございます。では2回戦といきますか」
カレーヌが馬鹿なことをさも当たり前のように言ってくるのだが、行かないよ。
「おい。待て。カレーヌ。待てを覚えろカレーヌ。お前騎士団長としての仕事は大丈夫なのか?」
「騎士団長?何ですかそれ?旦那様よりも優先される仕事がどこにあるというのでしょうか」
あ、カレーヌ、こいつはもう駄目だな。
あの騎士団長として凛々しく責任感の溢れていたカレーヌはいずこへ。いやまあ俺が悪いんだけど。
「じゃあ。神様。私にご奉仕させてくれませんか」
「セリカも起きてたのか。おはよう」
「はい。おはようございます」
「ちょっとまて、セリカ、お前の方が不味いだろ、一応聖教国で聖女やってるんだろ?超絶忙しい筈だろ。こんなところで俺に油をというか体を売るな。今頃聖教国大混乱だぞ」
「大丈夫です。神様に仕える身として、何よりも神様を優先するのは至極当然のことです。ゆくゆくは聖教国の崇める神様も今の何もしてくれない愚物じゃなかった、神じゃなくて本当の神様であらせられるグレン様を崇めるようにさせますから」
セリカの暴走が止まらねえなぁ。おい、俺を神様にするって、いやまあ面倒だし口を出すつもりはないが、何というか聖教国の何もしらない民が可哀想。知らんけど。俺にとっては関係ないか。
「あら。そうか。ああ。うん勝手にしてくれ」
「はい。全ては神様の仰せの通りに」
セリカとは同じ言語を使ってるのか不安になるな。会話がドッチボールなんだが。まあいいや。面倒くさい。
あ、でも、服着替えて聖女としての仕事しにいったわ。頑張れセリカだな。知らんけど。
「それで?マリア、お前も起きてるな。お前は親が心配してるだろ。さっさと行ってやれ」
「師匠、良い事を教えてあげます。私の両親は娘である私の事を権力の道具として見ている節があるので。嫌いです」
「そうか。じゃあ、しょうがない。まあ面倒事にならないようならば俺の側にいろ。ただ、面倒事になりそうなら。一応話をつけてこいよ」
「はい。じゃあ、今から一応の話だけつけに行ってきますね」
「うん。そうしてくれ」
マリアは無造作に脱ぎ捨ててあった服を着替えて、俺の部屋から出て行った。取り敢えずこれでセリカとあわせて二人いなくなったっと。
「それで?イト、カレーヌはどうする?」
「私はもちろんグレン様の専属メイドであり正妻ですし。お世話を」
「私も旦那様のお世話を」
「ハア、カレーヌ面倒事にならないのであれば、ここにいていい、ただ面倒事になりそうならば、自分の仕事をして後処理しに行ってくれ。騎士団長としてやらんといけんことがあるだろ」
「旦那様、あのう。私騎士団長やめてます」
「は?何それ初耳なんだけど?」
「えっと、言ってなかったですっけ?旦那様と結婚をする際に騎士団長やめてます。だってそっちの方が長く旦那様と一緒にいれるので」
「ああ、もしかしたら言ってたかもしれないが、多分面倒くさがって聞いてないか、忘れてるかも。まあいいや。オッケー分かった。じゃあ、騎士団長辞めてるのは分かったが、多分今俺が色々とやらかしまくったせいで今現在大混乱中だから、少し手助けでもしてあげて」
「かしこまりました。旦那様がそうおっしゃるのであれば今から手助けしに行ってきます」
カレーヌも服を着替えて、部屋を出て行った。
「じゃあ。グレン様。私も今からグレン様の尻拭いをしてきますね。全くもって。流石にやりすぎですよグレン様。二重の意味でね」
そう言って自分の腰を撫でるイト。
それはもう、何というか申し訳ないとしか言えねえな。
「すまねえ。イト、まあ、むしゃくしゃしてやった。反省はしてるけど後悔はしてないってやつだ」
「それ、駄目じゃないですか。ハア。でもそれそこそグレン様ですよ」
「ハハハ。そうかもな。じゃあ、俺は二度寝するわ。お休みイト」
「はい。お休みです。グレン様」
かくして俺は全てを忘れて気持ちよく二度寝を決め込むのだった。
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自分で書いてて、面倒くさがりとはいえ、ハーレムメンバーに面倒事を全て投げる主人公。屑だなって思うわ。知らんけど。
面白いと思って頂ければ嬉しい限りです。
後、星やハートを入れていただけたらモチベーションがめちゃくちゃ上がります。
星やハートが入ると嬉しい限りです。
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