第25話 逆切れ社員への対応

 逆切れする人って、いますよね。

 どんな所にも。

 もちろん、いますよ。

 われらの職場、J会社の人事部 給与厚生課へ問い合わせをしてくるJ会社の社員の中にも。

 それは、やまほど!

 今回は、その中から2例ほど。


 その1:期限を過ぎているにも関わらず逆切れしてくる社員


 提出期日をとっくに過ぎてから、ある書類が提出されてきたので。

 そのまま返却したところ。


「提出した書類が戻ってきたんだけど、なんで?」


 と、電話で問い合わせが。

 返却書類には【期日を過ぎているため、受け付けできません。お返しします】と記載された送付状を添付していたのに、それさえ読んでいないらしい。

 おまけに、在宅勤務が多いこのご時世なので、【お問い合わせはメールでお願いします】とも記載しているのに、こちらも全く読んでいない。


「送付状に記載のとおり、提出期日を過ぎているため、お戻ししました」


 と答えたところ。


「期日?は?なにそれ、知らないけど」


 ちなみに、提出期日は返却書類に添付した送付状にも記載してあるのだけれども、こちらも読んでいない・・・・


「どこに書いてあんの、期日なんて」

「社員の皆さまには事前にメールでご連絡しておりま」

「見てないんだよメール、まだ。だから知らないの、期日。わかる?!」


 突然キレる社員。

 知るか。

 メールはもうだいぶ前に送信しとんじゃ。

 メールの前にも、●●頃メールを送信します、という連絡もしとるわいっ。

 だいたい、毎年恒例の提出書類なのに、期限まったく分からないとか、はっきりいって●A●Aじゃないの?!

 期限知らなかったんですか、それは仕方ないですね。

 って、受け付けられるとでも思ってるのか?

 悪いがわたしはそんな甘い事はしないぞ。

 せめて

「ちょっと体調崩しててメールが読めていなくて・・・・」

 くらい言ってくれれば、まだ考える余地はあったかもしれないが。


「期日を過ぎた方は皆さま同様の対応ですので、受付いたしかねます。以降のお問い合わせはメールでお願いします」


 と、電話を切ってやった。ふんっ。



 その2:問い合わせ方法への逆切れ社員


 こんなご時世ですからね。

 全員出勤している訳では、無いのです。

 在宅勤務の社員も、多数いて。

 そうすると、外線でかかってくる電話って、対応できないので。

【お問い合わせはメールでお願いします】

 って、色々なところに、記載はしているのですけれども。


 とある出向社員から電話で問い合わせが入り、外線電話を受けてくれた社員が


「申し訳ございませんが、お問い合わせは専用のメールアドレスにお願いできますか?」


 とお願いしたところ。


「俺は出向者だからメールとかできないんだよっ!」


 と、逆切れしたそうな。

 あれ?

 おかしいな。

 J会社から他社へ出向している社員には、毎月1回、定期的に社内情報を記載したメールを送信しているはずだけど?

 ていうか。

 あなたを社外に出向させたのもJ会社の人事なら、問い合わせ専用メールを作ったのもJ会社の人事だよ。

 文句なら、あなたの会社の人事に言ってくれないかね?


「では、J会社の出向社員担当者へその旨お伝えいたしますので、恐れ入りますがご連絡先と、社員番号を・・・・」

「わかったよっ、メールすりゃいんだろっ!」


 電話は切られたそうな。


 ほんとにもう。

 だったら最初からメールで問い合わせろや。



 とまぁ、こんな風にね。

 本当にね、どこにでもいるんです。

 困ったものです。

 そして、対応する度に思うのです。

 自分はこんなこっ恥ずかしい事はするまいと。


 ・・・・えぇ。

 めっちゃ逆切れ社員をディスってますが、なにか?(눈‸눈)

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