第19話 賞与支給日直前の急な自己都合退職

 賞与。

 それは、夏と冬の臨時収入・・・・

 給料が多少低くたって、賞与があればなんとかなる!


 なんて。

 思っている方もいらっしゃるかと。


 賞与?なにそれ?オイシイノ?


 な方も、もちろんいらっしゃるでしょうけれども。

 うち(わたしが所属している会社)もねぇ。それほど業績がいい訳ではないので、毎回


『次もあると思わないでね』


 と言われます。

 でも、わたし知ってるんだな。

 本社の偉いオジサマ達の仕事っぷり。

 まず、お前らの賞与から減らせやコラ。


 いかん。

 こんな愚痴ではない。


 今回は、タイトルの通り『賞与支給日直前の急な自己都合退職』について。


 ある程度大きな会社だと、給与計算、賞与計算は年間スケジュールに沿ってシステム計算されると思います。

 わたしが常駐して仕事をしているJ会社も、そんな感じ。

 なので。

 給与も賞与も、支給日よりも割と早めにシステム計算が行われます。

 J会社の場合は、そうだなぁ・・・・2週間前後くらい前、かな。

 システム計算されると、それはそのまま経費計上にも反映されるので、いちいち経費計上する必要が無くて、便利なんですね。

 支給項目にも控除項目にも、人によってたくさんの項目があるので、そんなのいちいち経費計上していたら、それこそどれだけ人の手があったって大変だろうし、間違いも起きますから。

 ・・・・まぁ、度々トラブルを起こすポンコツシステムではありますけど。


 で。


 給与はともかくとしてね。(給与も結構ですが)

 賞与って、結構な額なんですよ、J会社の場合。

 もうだいぶ見慣れましたけど(笑)、人によってはわたしの年収くらい貰ってるんじゃ?!

 っていうくらい。

 だから、たとえ退職するにしたって、賞与貰ってから辞める、という人が多いのです。

 そりゃ、そうだよね。

 そんな大金、ミスミス逃すとか、わざわざしないでしょ。

 わたしでさえ、前職、前々職を辞める時には、賞与貰ってから辞めましたし。

 ・・・・これはね、所長や上司がそうしなさいって、言ってくれたから。

 優しい人達だったんだ、ほんとに。


 さておき。


 J会社は、『賞与支給日』というものが決まっていまして。

 その、『賞与支給日』に在籍していないと、社内規則によって支給対象外となってしまいます。

 それはもう、規則に明記しているので、間違いないです。

 なので。

 もし、一刻も早く退職したかったとしても、大抵みなさん『賞与支給日』までは、辞めないんですよ。

 意地でも(笑)


 と・こ・ろ・が。


 年に数人。

 毎年、って訳でもないのですが、でも・・・・ほぼほぼ毎年、発生しているかな。


 何故にこの日にお辞めになるの?


 というくらい、『賞与支給日』前にお辞めになる方。

 いらっしゃるんです。

 退職理由は『自己都合』。



 ・・・・長いことここにいるとね、ピン、と来る訳ですよ。

 あーなんかコイツら、やらかしたな?!って。

 で。

 人事情報確認すると(何度かここで書いているけれども、どこの馬の骨とも分からないわたしのような他社の社員が、おいそれと見ていいような情報じゃあないと思うのですけどね。閲覧制限掛けられるはずなのに、何故に制限掛けないのかなぁ?そんなに信頼されているのか?こんなボロッカスに書いているのに(≧▽≦)。もっとも、我らには守秘義務というものがあるので、外部にペラペラしゃべることはできないけれどもね。・・・・え?これ?これはセーフでしょ。対象者が誰かも何にも分からない状態で書いている、【現代ドラマ】つまり【フィクション】扱いですから/笑)。

 まー・・・・色々と、やらかしてますわ。


 今年の夏もね、あったんです。

『賞与支給日直前の急な自己都合退職』。

 しかも、2名。

 おまけに、同じ職場。

 の、男女。

 むふっ。

 なにやらかしたかって。

 公費の不正利用(私的な飲食等に利用したとか)。


 いやぁ。

 ここまで見たら、


 なにこの2人?どんな関係よ?!


 とか、思うじゃないですか。

 え?わたしだけ?

 まぁいいや。

 思ったんですよ。

 それで、確認したんです。

 ・・・・これまた、できちゃうんですねぇ、わたしが常駐している部署って。

 ほぼほぼ全部の個人情報を見る事ができてしまうんで。


 で。

 確認した結果。


 シングルマザーと既婚者。

 むふっ。

 なにやらそこはかとなく妖しげな匂いが・・・・


 結局この2人は賞与(結構な額でしたよ?特に男性。あーもったいない)は貰えず。

 でも、会社の恩情で自己都合扱いにしてあげているので、退職金の支給はして。

 さようなら。

 となりました。


 ・・・・その後の処理が面倒なのよね。

 なまじ、システム計算しているから、この2人の賞与も経費計上されてしまっているのだもの。


 退職になったから経費計上も削除♪


 なんていう、普通付けるだろう機能が付いていないポンコツシステムなので、そこは逆建てで手で計上しなければならないという。

 ほんとにもう。

 退職金から手数料払いやがれっ!


 と思うわたしなのでした・・・・


 シングルマザーと既婚者が2人でナニをしようと会社としては別にね、会社名をおでこに貼り付けて街中でイチャコラして文●砲の餌食にでもならない限り(笑)知ったこっちゃないのでしょうけど。

 何度か書いているとは思いますが。

 金銭の不正ってね、大抵バレるものですから。

 色々な角度から検証すると。

 こちらをお読みくださっている皆さまに、そのようなことをなさっている不届き者は居ないとは思いますが。

 もし周りにそのような事をしている不届き者がいるようでしたら・・・・

 止めるように説得するか。

 そっと然るべきところに連絡をしてください。

 それがきっと一番、本人のためだと思います。

 ・・・・最初は少額でも、味をしめるとどんどん額は大きくなって、しまいには取り返しのつかない金額になる事も、よくあることですので。


 え?

 わたしの夏の賞与ですか?


 ・・・・ど~だったかな~・・・・小遣い程度、だったかな~・・・・

 まぁ。

 あるだけ良し、ってことで。

 貰った分くらいは頑張ろうと思います。

(貰った分くらいしか頑張りません)

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