第10話 扶養是正とは

『扶養是正』とは。

Part Ⅰの方で書く予定だったのだけど。

力尽きて書けなかったもの。

確か、どこかで「いずれ書く」って書いたのに、結果、嘘つきになってしまった・・・・m(__)m


本当は書きたかったのだけどね。

真っ先くらいに、書いてもいいものだったかもしれないな。

でも、他に色々あり過ぎるんだもん。

・・・・はい、言い訳です、申し訳ございませんm(__)m


では気を取り直して。


『扶養是正』とは。

字の通りです。

以上。


いやいや。

まぁ、端的に言えばそうなのだけど。

もう少し詳しく説明しないとねぇ。


皆様、会社に所属している方であれば【年末調整】で。

そうでない、個人事業主の方、臨時収入があった方などは、【確定申告】で。

それぞれ、収入を申告して所得税を納税していると思います。

その際に、【扶養】の申告もされていると思うのですよ。

ご結婚されている方であれば、【配偶者控除】【配偶者特別控除】。

お子様や、生活の面倒を見ているご親族がいらっしゃる方であれば、【扶養控除】。

これは。

課税対象所得から、それぞれある一定の額を差し引ける(=控除できる)制度、なんですねぇ。


たとえば。実際の税制(税率や控除額)をガン無視して分かりやすく説明すると。


500万円の課税対象所得があるとします。税率が、10%だとします。

このままだと、

500万円 × 10% = 50万円 ですので、納付すべき所得税は50万円です。

ですが、お子様を2人扶養していると申告したとします。

お子様2人分の【控除額】が、30万円×2=60万円だとします。

すると。

500万円 - 60万円 = 440万円 ⇒ 課税対象所得となります。

ということは。

440万円 × 10% = 44万円 が、納付すべき所得税となります。


ところが。

お子様2人のうち、1人は既に就職していて、扶養できる人ではなかったことが分かりました。

とすると。

正しい課税対象所得は

500万円 - 30万円 = 470万円

になるので、

470万円 × 10% = 47万円 が、納付すべき所得税だった、ということになります。

既に44万円は納付済みなので、残りの3万円が追徴税額となる。

これが、扶養是正です。


これ、結構過去遡って是正(修正)することも多いのですよ。

毎年年末調整の時期には


「今、あなたの扶養は○○になっているよ。正しいか確認して、正しくないなら直してね」


ってJ会社全社員に伝えているし。

源泉徴収票を発行した後だって、


「ちゃんと源泉徴収票確認して、扶養に誤りがないか確認してね。誤りがあるなら速やかに直してね。追加でもう一回年末調整してあげるから」


ってね。

J会社全社員に伝えているのですよ。


・・・・ちっとも見てねぇだろ、お前"(-""-)"


という人が大多数です、この是正にひっかかる人って。


J会社は紙の提出ではなくて、扶養の申告は電子申請なのです。

それでね。

しれっと、数年前の扶養の変更申請を上げて来る輩がいるのですよ。


・・・・はぁっ?


って、思います。

そして、言います。画面に向かって(笑)。

結構面倒なんですよ、この手続き。

でも、会社(J会社)としては、源泉徴収義務者であるため、対応せざるを得ない。

まぁ、対応するのは、業務を請け負っている我々なんですけど、結局。


先日も、いましたね。

2020年と2021年の、配偶者と子供の扶養を外す申請を、しれっとしてきた輩。

追徴額を計算したところ。

各年、約20万円ほどの追徴額。

合計、40万円ほどになりましたよ。


へっ、ざまぁみろ。


って思いました♪

いきなり40万円の追徴って、結構辛いですよねぇ・・・・(わたしは生活できないですよ、こんなの一気に追徴されたら)。

まぁ、J会社社員は給料もいいので、40万円なんてほんの小遣い程度なのかもしれないですけどねっ。


そんな訳で。


扶養申告を間違えると、いいことなんてひとつもないのですよ。

だからね。

年末調整や確定申告の時には、「フンフンフン~♪」なんて鼻歌交じりに気軽に申告しないで、皆さま慎重に申告してくださいね。

そして、会社組織に所属している方は、源泉徴収票が発行されたら、必ず『誤りが無い事』を確認してください。

会社によっては、すぐに申告すれば、年末調整のやり直しをしてくれるところもあると思うので。

給与担当者からの、切なるお願いですm(__)m



さぁて、次回のお話は!(←サザエさんチック)


『是正通知』についてです。

扶養を間違ったことに気付かず、数年経った頃に、税務署から


「おい、お前んとこの社員、扶養申告間違ってねぇかっ?!」


とやってくる通知があるのですよ・・・・ぐふふ。


お楽しみにっ!

(個人的には、腹しか立ちませんけどね・・・・)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る