第57話 ルラルお姉ちゃんと涼香お姉ちゃんとモリオカートする!②
はっきり言って最初の”モリオカートスタジアム☆”は最悪だった。まずは、スタートダッシュ。
☆
「スタートダッシュはモリカで一番大事な所だからね!」
「私はここで失敗したら負け確定ね。」
『がんばるぞぉ~!o(≧∀≦)o』
:涼香様は何をしても今までの成績からして負け確定……いや、何でもない
:o(≧∀≦)o←可愛い……
:心ちゃんワクワクしてるのかわいい……
:最推しと2推しと3推しのコラボ……なんて幸せなんだ……
:ルラルはこのゲームjpexの次に得意だったっけ……
『あっ!始まるよ!』
「3、2、1……」
「……あっ!スタートダッシュ失敗したわ……」
『あ~!!』
:ルラル以外はスタートダッシュ失敗してて草
:がんばれ~
:心ちゃ~ん!
集中してタイミング通りにボタンを押したはずが、押すのが早かったらしい。スタートダッシュに失敗してしまった……だけど、ここから追い上げるもん!
☆
「ここで抜け道っ……と!あぶな~、落ちるとこだった……」
「何で!?ちゃんと前に走ってるじゃない!どうしてジュガムが出てくるのよ!」
『…………』
これ、世界でどの配信よりも一番カオスな状態になってる気がする………。
まず、ルラルお姉ちゃんは一位を独占。まぁ、僕たちが遅いのがいけないんだけど……そして涼香お姉ちゃんは前に進むどころか逆走してジュガムに何回も助けてもらっている。
………それより問題なのは僕。さっきから穴にばかり落ちていて全く進まない。そのせいでコインはゼロになったり……アイテムがなくなったり、最下位になったりと散々だ。涼香お姉ちゃんはジュガムに助けてもらいながらも少しずつ進めているから………。
……まだ操作が慣れないだけだし!?次のコースは一位、余裕で取れるし!?大丈夫だもんね!……だいじょうぶ……だいじょうぶ……
「ゴールッ!!やった~!一位だー!!二人はどうだった?」
「……後一周よ。」
「え?」
「だから!今最下位よりはましな順位だけどあと残り一周なのよ!ルラルが早いせいよ!」
「私のは実力なんです~!……ところで、心ちゃんは?今何位?」
『………………最下位。』
「………最下位?」
『………うん。まだ一周も周れてない。』
「………!やっっっとゴールしたわ!!」
「………………」
『………………』
「……?二人ともどうかしたの?」
『っ運転、代わって!』
「………私がやるよ?」
「…………?」
『………ありがと。』
:カオスすぎて草
:心ちゃ~ん!
:ご機嫌が悪くなっちゃった心ちゃん
:今度は涼香様が空気読めてなくて草
:ルラルが一瞬天使に手を差し伸べる女神に見えた(錯覚)
「心ちゃん!ゴールしたよ?」
『……………………っ次は、次は一位とるもん!』
「……………(察し)」
「……じゃあ、次やろっか!」
「そ、そうしましょ!私も上位取りたいし!」
:これは………心ちゃんが一位取ってご機嫌が直るまでの耐久か!?
:心ちゃん、ハンドルアシスト付けた方がいいんじゃないかな……
:がんばれ~!(今から心ちゃんが一位を取るために奮闘する二人に向けて)
そして、この配信は僕の”一位取るまで終われない耐久配信”になってしまったのだった。
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