第58話 一位取るまで終われない⁉耐久配信 前編
『ねぇ、みんな。僕が絶対に勝てるコース教えて?』
:ヒエッ
:ハ、ハイ……
:一瞬北極になった
今、僕たちは2回目に走……いや、1回目に走るコースを選んでいる途中だ。モリカをやるのは初めてだからどのコースを選んでいいのか分かんないな……
「心ちゃん。こういうのは素直におすすめにしておくべきよ。(こんな初心者が変におすすめしたりして難しいコースになったりしたら大変だもの)」
「こ、心ちゃんには、ベビーコースがおすすめだよ!コースがたまご型で8周すればゴールだから!(操作が単純なコースだったら大丈夫なはず!穴もないし……手加減すれば問題なし!)」
『ありがとう!じゃあ、僕はベビーコースを選択してっ………と!』
:涼香様とルラルの言葉の後に他の声が何故か聞こえてくる……
:心ちゃんには絶対勝ってもらわなくちゃ……
:次はどんな心ちゃんの怒り方が見えるのかしら……
ここ兄やここ姉、観てくれてる視聴者さんのコメントは無視して………。
今回選ばれたのはさっきおすすめされたベビーコースだった。そして、ルラルお姉ちゃんと涼香お姉ちゃんもベビーコースを選択していた。
別にほかのコースを選んでもいいのに……。
『今度こそは勝つんだからぁ!!!』
「私も頑張るわ!(心ちゃんが最下位にならないために!)」
「そろそろ本気だそっかな~!(手加減してどうにか心ちゃんを一位にさせるために!)」
:がんばれ~!
:がんばれー(棒読み)
:頑張れ!(ルラル、涼香様!)
3,2,1、……
『スタートダッシュ!成功したよ!みんな!』
「すごいわ!私なんてまた爆発したわ……」
「あ!私も珍しく失敗しちゃった……」
『このまま1位とるぞぉ~!』
:ルラル、珍しく失敗しちゃったか……(わざと)
:涼香様……(わざとじゃない)
:草
:心ちゃあ~ん!!
このコースはルラルお姉ちゃんにおすすめされただけあってやりやすい。
…………ただ、急な曲がり角があるだけで。
『なんで曲がれないの!』
「心ちゃん!頑張れ!私もぜんっぜん曲がれてないから!」
「大丈夫よ!私も同じだから!」
:草
:草
:草
どうしても急カーブができない。どうしても壁に当たってしまう。何でだろう。
涼香お姉ちゃんもだ。そして、さっきのコースではこんなの楽々と行っていたルラルお姉ちゃんも苦戦していた。
このコースは難しいのかな?
そして、このコースの最終的な順位はこうだ。
1、ルラルお姉ちゃん
2、涼香お姉ちゃん
3、僕。
僕はどうしてこんなにもレースゲームがだめなんだろう。アイテムも有利なものばかりだったのに。テクニックはあるはずだ!うん!だから僕が持ってない物は…………
運だ!!
~~~~~~~~~~
(絶対違います心ちゃんはレースゲームが苦手なだけです!by作者)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます