【特別編】お花見(本編とは関係×)

ある桜が咲き誇る春の日。僕と花音お姉ちゃん、桜お姉ちゃん、世奈お姉ちゃんは川沿いにお花見に来ていた。


「ピンクだらけだねぇ……」

「そうだね~流君、綺麗だねぇ……」


早速、僕と桜お姉ちゃんは感想が口から零れ落ちていた。そのまま、二人で感想を述べあっていると、花音お姉ちゃんと世奈お姉ちゃんに呼ばれた。


「二人共~ご飯の準備できたよ~」

「流君~花音お姉ちゃんのお膝においで~」


声がした方に顔を向けるとそこには、レジャーシートが敷かれていて、その上には三段重やら、箸やら水筒やらときれいに並べられていた。ちなみに、一番桜が咲き乱れている所だ。そういえば、皆は僕より年上だった。だから、こんなに準備も早いのか!僕は花音お姉ちゃんの言葉をスルーして、桜お姉ちゃんと二人の元へ向かった。



レジャーシートの上に靴を脱いで上がると、我先にと三人がお互いを押しのけながら隣に座ってこようとした。


「ちょっと!世奈!桜!私、ご飯の準備頑張ったんだから流君の隣に座ってもいいでしょ!」

「ねぇ!花音がそう言うなら私もだよ?それに花音はお弁当並べただけでしょ?私なんか箸とか水筒とか並べたんだから!」

「どいてよ!私はお弁当を用意したんだからね⁉しかも私の手作り!!だから流君の隣に座る権利があるよ!」


…………何この会話。僕の隣に座るっていうだけで何でこんなに喧嘩しないといけないの?別に僕は誰が隣に来ても嬉しいけど。そして、あっという間に誰がどこに座るか決まった。僕の右が世奈お姉ちゃんで左が花音お姉ちゃん、そして前が桜お姉ちゃんだ。どうでもいいんだけどね……。そして、僕が楽しみに待っていたお昼ご飯を食べることになった。


「「「「いただきま~す!!」」」」

「はむっ………!お、美味しい~~~!!!!なにこれ!?こんなふわふわで甘くておいしい卵焼き食べたことないよ~!」

「よかった…………朝4時に早起きして作った甲斐があった……」

「か、かわいい…………」

「お弁当並べるんじゃなくて作ってくればよかった………」


僕がぱくぱくと食べている様子を皆は眺めて何かを呟いている。何してるんだろう……食べないのかな?そして、僕はまず隣の花音お姉ちゃんに、卵焼きが乗った箸を向けた。


「せっかく桜お姉ちゃんが作ってくれたんだから残さず食べなきゃ!はい!あ~ん」

「はわわわわ………////ぱくっ……美味しい~~~~!」

「私が隣にいるのに………」

「ずるいずるい…………何で花音なんだよぅ!」


そして、次に世奈お姉ちゃん、桜お姉ちゃんに食べてもらう。何故か二人とも顔を赤くして最高~、とか生きててよかった、って言ってるけど……。


そして、楽しい楽しいお花見は無事終了した。




~~~~~~~~~~

お花見の様子を見たいなぁ……って書いていたら、ふわふわした幸せなお話&三人にとって、とっても美味しい展開になってしまいました……私も流君に食べさせてもらいたいな……by作者

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る