第45話 コミケ一日目④ 世界一のショタ(花音目線)
何だろう……。このめちゃくちゃ可愛い生き物は……。そう思いながら、私の前で歩く流ty……流君を見る。さっき健全ではないvtuberの小説や漫画を見てしまってから、流君は健全なブースを探している。でも、今私はそれどころじゃない。流君が可愛すぎて気を失いそうなのだ。流君から目をそらして耐えているが、もう限界だ……。すると、追い打ちをかけるように流君がこっちを向いていった。
「花音お姉ちゃん……僕、こんなにもコミケが怖い所だなんて知らないよぉ……助けて……僕の年齢に合うようなブースはないの?(>人<;)」
!!!???
「はぁぅっ!(完敗だ……何でこんなに可愛いのかが知りたい……もうこの世界に、人生に悔いはないです……神様……明日が命日だ……もうだめだ……この天使に会わせてくれた風原さん……ありがとう……)……」
「花音お姉ちゃん?どうしたの?さっきからずっとぶつぶつ呟いて……はっ!もしかして、気分悪くなった?家帰る?」
「……(家……!もしかして、流君の家で介抱してくれるというの……?そこで……私は襲われる……!最高のシチュエーションじゃん……!流君は……私のことを心配してくれて……!今度また心ちゃん大好き配信(ルラル、涼香、虹で行われる心ちゃんについてを話す女子会)を開いて報告せねば!!流君最高!!心ちゃん最高!!)
( ゚д゚)ハッ!ごめんごめん!大丈夫だよ!ちょっと考え事していただけ!」
「そっか!よかった……(*´Д`)」
なに!?その(*´Д`)って何!?最高だぁ……!やっぱり流君はどのショタよりも最高だ!!世界一可愛い!世界一のショタだ!!すると、流君はまたもや私に声をかけてきてくれた。
「花音お姉ちゃん。僕が見ても大丈夫そうなブースってある?……あっ!コミケ初めてなんだっけ。ごめん……わからないよね……」
はっ!ここであの知識を使う時!
「わかるよ!えっとね……流君が安心して見れる、大丈夫そうなブースは……あそこにあるよ!あそこら辺は【FAKE×FAMILY】とか【3等分の花嫁】とか【鬼殺の刀】とかのグッズが売られてるブースだよ!」
そう答えると、流君はありがとう、と言いその方向に向かって走っていった。昨日調べまくってコミケについての知識増やしておいて正解だった!流君のためになった!そう思いながら、流君を追いかけた。
流君にやっと追いつくと、目をキラキラさせてグッズの所を見ていた。可愛いなぁ……。すると、流君はこっちを見てこう聞いてきた。
「花音お姉ちゃん!グッズ、買ってきていい?」
「う、うんっ!いいよ!(声が裏返ってしまった!……っていうか何で私に聞いてくるんだろう……めっちゃ可愛いし私を頼ってくれてるのかな!?だとしたら最高なんだけど!!)」
いいよ、と答えると、流君はグッズを沢山持って行ってしまった。っていうか、流君はああいうグッズが好きなんだ……流君ノートに書いとかないと!!
そんなこんなでコミケ一日目は終了。明日も……回れないかな……。なんて!まぁ、流君の新しいことも分かったし、心配してもらえたし楽しかったなぁ。
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