第43話 コミケ1日目② 何で美波が⁉
「あ、」
「ええええええええええぇぇぇぇぇぇ!?」
何で美波がここに!?はっ!まさか……、いや、そんなことないよね~絶対そんなことないよね~。頭の中がバグり、僕は混乱してしまった。すると、美波は僕に向かってこう言った。
「兄さん、まさか……、青空心か!?前から、我の兄に似ておると思ったが……。」
美波も母さんや父さんから知らされてなかったの!?家族みんなグルじゃなかったんだ……。とても安心しながら僕はある疑問を頭の中に浮かべていた。
「美波、もしかして……戦国武将さんの中の人!?」
そうだ。いつもいつも美波に似ているな、と思っていた。まさかとは思ったけど……。
「兄さんもVtuberをやっていたのか……。なら家族全員Vtuberに関係のある仕事をやっているな。」
家族全員!?お兄ちゃんは!?もしかして……お兄ちゃんも何かVtuberに関係のある事をやっているの?スタッフさんとか?頭の中にはてなマークがたくさん浮かぶ。僕は思考力とかが少しないのかもしれない、そう思いながら聞いた。
「え?お兄ちゃんは?お兄ちゃんも何か関係のある仕事をしているの?」
美波は知らなかったの?という風に得意げに教えてくれた。
「兄……拓馬兄さんはヴィクセントのスタッフ。炎上時の対応を任されている。まだ、兄さんは炎上したことないから会ったことないかもしれないが。ちなみに我は昔炎上して拓馬兄さんに助けてもらったぞ。」
へぇ~ってえぇ!?炎上時の対応!?そんな担当をしてくれているんだ……スタッフさn……兄さん。
「へぇ~。そうだったんだ……、ん?あっ!美波!コミケの売り子としてここに来たのなら、早くいった方がいいよ!意外とすぐ終わるから。」
忘れていた。僕たちはコミケの売り子としてここに来たんだった。美波は武将さんの中の人なんだから、順番は……2期生の最初じゃん!今行かないとやばいよ!美波は、はっとした顔をして最後に僕へこういった。
「は、早くいかねば……、あ!兄さん、我の事は待たなくてもよいぞ!これが終わったら、歴史ある恵琉城へ行くのだ!ふっふっふ……」
……美波の武将スイッチが入ってしまった……あ、いいのか。どうせ今から武将さんになるんだし。っていうか、待つとか待たないとか僕、聞いてないよね!?
「そんなこと聞いてなーい!!」
そう叫んでも、美波はもう行ってしまった後だった。すると、僕の声に反応してくれた人がいた。
「え?そんなこと聞いてないって何のこと?」
花音さんだ。もう売り子の仕事、終わったのか。僕は急いで言った。
「あ……それは花音さんに言ってないです。」
「えぇ……そっか。じゃあ今から早速、コミケ会場へレッツゴー!!」
コミケ会場……?それ、バレたらやばい所なんじゃ……声も……。
「え?大丈夫なんですか?行っても……」
すると、花音さんはYES!となぜか英語で言いながら教えてくれた。
「大丈夫!風原さんに許可は取ってあるから!っていうか、私達Vtuberなんだから顔みんな知ってないし?大丈夫なんだよ!」
あっ、そうか!僕達Vtuberなんだった!声とか変えれば大丈夫だよね……!
「はいっ!分かりました!行きましょう!」
そして、僕達はコミケ会場へ行くことになった。初めて行くけどどんな所なんだろう……。
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