第21話 僕の家族の職業は……?
「あぁ、茂さん。会議お疲れ様。丁度いいところに。茂さんも、本当の職業を流ちゃんに教えてあげて!」
「えっ!?もうバレたのか?流石の流でも、それぐらいの理解力はあるか。」
えっえっ!?父さん!?それに、父さんまで職業偽ってたの!?
「??????」
話に頭がついていかず、頭上にはてなマークがとんでいる僕に、やっとお姉ちゃんが気づいてくれた。
「お母さん。お父さん。流が、話についていけてないよ。はてなマークとんでる……。」
「あっ。流ちゃんごめんね。多分茂さんが説明してくれると思う。」
「あぁ。流。説明すると俺は新聞記者じゃなくて、このVtuber界をつくりあげた伝説のVtuber、雪柳美禰だ。後、この事務所……会社を立ち上げた一人だ。これでわかるな?」
え?Vtuber?Vtuber界をつくりあげた?ヴィクセントを立ち上げた?
「つまり、ぼくが、あおぞらこころとしてやれてるのも?るらるおねえちゃん、すずかおねえちゃんがいるのも?とうさんのおかげなの??????」
「流、語彙力がなくなってるよ。」
……………
「はっ!」
危ない危ない。危うく語彙力が僕の中から消えていきそうだったよ。
「流。さっきの質問に答えていいか?ずばり言うと、そうだ。Vtuber界がなければ青空心は存在していなかっただろうな。」
「はいはーい!難しい話はそこまで!流ちゃんがまたキャパオーバーしちゃうよ。この話は、二人でコラボしてそこで話せばいいじゃん!大丈夫か知らないけど。」
「流。それでいいか?」
断る理由がない……。
「うん。分かった。」
「よし。じゃあコラボの日とかはまた話すな。」
そう、小さい声で話すとこの話を切り上げる。
「……ねぇ、お母さん。お父さん。流。また悪いけど、時間がやばくない?」
そう言われてみれば、ここへ来てすごい時間がたっている気がする。そう思い、時計を見ると、
「っ!午後10時⁉」
そして、皆急いで荷物をまとめて家に帰り、眠りにつくのだった。
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