第11話 サハギンの所業
勝ち組キングが言うサハギン達の所業について。
何でもこのブサメン魔王をビーチから追い出した次の日からビーチにサハギン達が現れる様になったらしい。
サハギン達の主な行動は……ビーチに来たカップルを別れさせる事だそうだ。
基本的に狙うのは野郎の方で数体で囲んで威嚇する様に声を上げるとか。
それで女性を放置して全力で逃げれば見逃される、当然後で女性から詰問を受けてそのカップルは別れるらしい。
或いは女性と共に逃げようとした場合やカッコをつけてサハギン達に歯向かった場所はどうなるかというと、ボコボコにされるらしい。
そしてそのあとは水着のパンツをずり下ろされて左右の脚をそれぞれ二体のサハギンに掴まれてビーチを引きずり回される。
あまりの恥ずかしさと惨めさに泣いてやめてくれる様に懇願するボコボコにされた男子。
カップルの女性は一瞬で熱が冷めてそのビーチからさるらしい。
その話を聞いた時の俺の感想、なにそれサハギン達結構いい奴じゃんと思ったね。
夏のビーチに繰り出してくるカップル、非モテにとってそれは最早……
敵なんだよ。俺にはサハギン達がジェダイの騎士に思えた、例え憎まれようと我らブサメンサイドの為に戦う騎士に思えた。
「別にヒドい目にあうのがカップルならよくないか?」
「なっなんだと!?この夏を素晴らしい思い出を作る為にきている人々の思い出を穢す行為を肯定するのか!やはりお前が……」
「待て待てグリンドーム、ゼオンは人様に幸せな姿を見せて悦に入るような連中なら地獄に落ちても構わないだろうと言ってるだけなんだよ」
「その最低な思考回路をどうにかしろ!」
へへっスマンね、ハーゴンさんもこっち側の人間なんだよ。暗黒面滅ぶべし。
ちなみにそのサハギン達ね、召喚したの俺だ。
このブサメン魔王をビーチから追い出しといてタダですむと思うなよ?って話だ。
追い出れたその日の夜にビーチの海に戻り魔王パワーで新たな
しかしそんな事はおくびにも出さないで無関係を主張する。
何故ならこの勝ち組キングが苦しむ姿、それを眺めながら食う飯はとても美味そうだからだ。
「ともかく、俺達にサハギン達をどうこうする事なんて出来ないしお前達の為にしてやる義理もない。さっさと帰ってもらおうか」
「……………くっ!」
「「………………」」
変わらずカレナとグリフさんが見てくるが、今回は白だと主張し続ける事にした。
勝ち組キングは出て行き俺は今日のご飯を美味しくいただけると確信している。
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