第10話 再臨の勝ち組キング

 そんな感じでマナー知らずの馬鹿共に制裁というなのお掃除タイムを強制していると、やはりそう言う馬鹿共はいなくなった。


 こちらもエロシーンの心のギャラリーは十分に埋まったのでヤツらにもう用はない。


 こうして森のキャンプ場に平和が戻ったのだ。


 俺は魔王だがソロや子連れでもマナーを守る客やちゃんと後片付けをする客には誠心誠意尽くした対応をしていたのでそう言う客は普通に森のキャンプ場は好評だった。


 やはり回りに迷惑しかかけない方をその場から排除するのが普通に良いな。


 学校で、苛められた人間が不登校になったなんて話を聞くと苛めてる人間の方にさっさと制裁を加えろと思う俺だ。


 体罰上等、だって言っても分かんないだから。

 まあそこの限度を見極めるのが大人の仕事で、そこを見極められない馬鹿が多かったから体罰は全部ダメーー!ってなったんだけど……。


 ここは異世界なので、そんな事は知らん。身体が大きいだけの子供が相手なので更に遠慮なんてしないのだよ。


 イカ臭い客共の中には徒党を組みこのブサメン魔王に歯向かうヤツらもいた、無論魔王パワーで瞬殺してやったがね………服を消滅させて山の中で全裸にしてやると逃げて行ったよ。


 そんな戦いの日々を思い出しながら、今の平和なキャンプ場を俺とカレナとグリフさんは見回っていた。


「……平和ですね」


「ああっ平和だな」


「まあウザい客がいなくなったのは認めてやるよ」


 そんな話をしていたのが悪かったのか、ハーゴンさんの元に何やら騒がしい連中が集まっていた。


 あの焼けまくりの肌と金髪ロン毛、そしてグラサンの糞イケメンは………勝ち組キングだ!。


「ハーゴン!貴様どう言うつもりだ!」


「言い掛かりはやめろグリンドーム!このキャンプ場に何か問題があるわけがないだろう」


 何やら話をしている、何か問題が?なんなら俺があの勝ち組キングを消しても構わないのだが…。


「そんなわけがあるか!明らかに我々のビーチ側の営業を邪魔してるだろう!」


 勝ち組キングは背後に美女を従えて吠える、ビーチの営業の邪魔?一体何の話だ?。


「オイッ言い掛かりはやめ─」


「昨年まで全く現れなかったサハギン共がいきなりビーチに現れた!そしてビーチを楽しむカップル達だけをターゲットに嫌がらせをするだ!お陰で客が来なくなってしまったんだぞ!

貴様が新しく雇っているヤツに異様な魔法の使い手がいるらしいな!?ソイツは先日ビーチで暴れ回った魔導師だという情報があるだ!」


「……ゼオン」

「たくっこのアラフォー魔王は」


「え?いやいや完全に言い掛かりですからね?」


 まるで犯人みたいな言動をするグリフさんとカレナ、俺の日頃の行いが悪いとでも?そんな馬鹿な。



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る