第3話 先ずは野郎を駆逐してやる!

 ビーチを歩く美女、しかしその傍らには必ず日焼けしたいけ好かない金髪や茶髪の若造がいる。

 俺はブサメン魔王なのでそんな若造が許せない、心底許せないので倒す事にした。


「おいおいお~い?こんな所に小太りのおっさんが来るのが間違ってるぜ~~?」


「そっちからケンカ売ってくれてありがとうよ死ね!」


 俺は何の躊躇もなく金髪日焼け小僧を殴った。殴り飛ばされた雑魚は不様に砂浜に転がる。ざまぁ~~~。


「なっコイツ秒で手を出しやがった!信じられねぇっ!」


「黙れイキるしか能がない日焼け小僧共が!文句があるならかかってこい!お前らが正真正銘のクソザコである事を俺が教えてやる!」


 俺の大声の挑発に乗った筋肉に自身があるタイプの日焼け小僧共がこちらに接近してくる、俺は拳を握り締めて殴りかかった。


「このオッピロゲビーチの平和は……俺が守ってみせる!」


「凄いよな魔王、完全にオッピロゲビーチの平和を乱してるのはアイツなのにな」


「だったら止めろよ使えないおっさん魔法使いだな」


「ならお前が止めよ」

「俺は海の家のバイトが忙しいんだよ!」


「はぁ~~ん?魔王の金でホテルに寝泊まりしてるヤツが海の家でバイト?遊んでるの間違いないなのでは?」


「ああん?ぶっ殺すぞクソ魔法使いが!」


 ん?何やらグリフさんとカリナが火花バチバチで睨み合ってるぞ。

 まあ俺は順調に砂浜の動くゴミ共を掃除している、ゴミ掃除に忙しいのでそっちに集中した。


「オラオラオラァアッ!若いからって!身長高いからって!筋肉ついてるからっ!顔立ち整ってるこらって図に乗るなよクソガキ共!この世は所詮弱肉強食、力ある者が全ての女を手にするのが世界の理なんだーーーー!」


「ふざけるな!相手にも選ぶ権利があるだよ!」


「そつそうよ!アンタみたいな汚いおっさんなんてイヤよ!」


「金も持ってなさそうだしね。金のないおっさんじゃ女に相手してもらえないよ」


「おっさんよ!このビーチは俺達若者の青春の為にあるんだよ、お前みたいなおっさんは引っ込んでろ!」


 俺に敵いもしない雑魚共が口だけで反撃してきた。俺はブサメン魔王なので暴言に対しても正論に対しても等しく魔王パワーで対応する。


「黙れ黙れ黙れーーー!『灰色の火焰グレイ・フレア』!」


 魔王パワーで生み出されて灰色の炎が日焼け小僧どもの染めた金髪や茶髪を容赦なく焼き払う。

 一瞬でツルッパゲになった連中から悲鳴があがった。


 い~~~い気味だな~~~~~~。

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