第2話 サマー天国を享受出来ぬ者達
くっ何気に海の家で従業員してるだけあって中々の正論を吐く貧乳だな。
ここは向こうに分があるのですごすごと引き下がる。何故なら俺にはこれから仕事があるからだ。
俺の仕事、当然捕まったグリフさんを脱走させることである。俺にはチートな魔王パワーがあるので人を脱走させても一切追われない方法があるのだ。
具体的には警察的な連中の頭をイジる、それだけで俺達はまた日の当たる場所を大手を振って歩けるのだ。
チートとはなんと素晴らしいのだろうか。
そして10分後。
「グリフさん、大丈夫でしたか?」
「ああっ冷たくて不味い飯を食わされた時は本気で暴れたくなったが、堪えたかいがあった…」
グリフさんはちゃんと使える魔法使いだ、戦えば普通に強い。しかも冒険をする理由が俺と全く同じで、女子に全力で応援されたいからだ。
それで意気投合した俺達は共に旅をしている、カレナのヤツも一緒だがあの貧乳は何故に共に冒険をしているのか完全に不明なんだよな。
まあ今日はもう夜なので明日だな。
「グリフさん、明日こそ美人で巨乳で若い娘をゲットしてダブルデートですね」
「ああっその通りだ。この素晴らしきサマー天国、その恩恵をすべからく享受し、必ず『夏の勝者』となるのだ、ゼオン!」
「分かりました!」
そして……………翌日!。
白い砂浜、そこに俺とグリフさんは……体育座りしていた。
「────────────ダメでしたね」
「全く、誰1人として相手にもされなかったね…」
どうやら俺達は、サマー天国を享受出来ない運命の下に生まれたらしい。
……………ふざけるなよ。
このブサメン魔王が楽しめない夏なんて、このファンタジーな異世界に必要ない。
呪ってやる、滅ぼしてやる、何もかも破壊し尽くしてやるぞ~~~~!。
「ゼオンよ、諦めるのはまだ速いぞ。このオッピロゲンビーチはな、行きは処女でも帰りには1人もいないと言われる程のひと皮むけまくりスポット。
我々なら必ずこの白き戦場を勝ち抜ける、この魔法使いグリフを信じよ!」
「─────グリフさん、分かりました!」
俺はグリフさんを信じる事にした。全てを破壊するのはまだは速い。
このビーチに新品未使用の処女がいる限り、俺は戦う!。ちなみに未使用なのはおっぱいもだ、パイズリを余所の野郎にした経験すら認めない。
何故ならそんなアバズレは………必ず下も開封済みに決まっているからだ!。
俺達は新たな美女を求めてビーチを走り出した。
ウォオオオオーーーーーーーーーーーッ!俺はこの夏に!童貞を捨て去るんだぁあああああ!。
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