第31話 魔剣の猛攻

「身の程知れ!このボクこそがカイゼル達ゴブリン共の力の源だったのだ!即ち、ボクの力はあのゴブリン全てを合わせたものと同等だと知るがいい!」


 エロ衣装となったミーリアがあの目障りな剣を振るう、すると黒い斬撃が俺とカイゼルを襲う。


 無論、俺は躱せる速度なのだがカイゼルは無理なのか腕で頭を守って防御をしている。なんか見捨てるのも嫌ななので魔王パワーでバリアを張って守ってやった。


「!?、ゼオン!お前……」


「あのうるさい剣は元はお前のだろう?一体なんなんだアレは」


 俺の言葉にカイゼルは重い口を開いた。


「アレは……かつて名もなきただのゴブリンだった頃だ、森を散歩してたらあの剣が地面に刺さっていた……」


「…………………」


「そしてあの剣を抜くと途方もない力が身体から溢れてきたのだ。その力をもって我は森のゴブリン達をまとめ、他の森のゴブリン達を従わせていった」


 オイッ!そんな怪しいもんを引っこ抜くんじゃねぇよ!しかも手にしただけで超パワーアップとかどう考えても裏があるに決まってんだろうがーー!。


「そしてヤツのあの強大な力、恐らく俺を通して従えたゴブリン達の欲望や自由を奪われた女達の絶望を吸収して力を増していったのだろう。くっ!安易な力に手を出したばかりに、よもやこんな事になろうとは!」


「よもやじゃねぇよ!よくあんな気持ち悪い剣を手にしたな!?普通あんなの触ろうとも思わねぇだろうが!」


 俺のツッコミにカイゼルはすまなそうにする、しかしここで激おこなのがキモ剣に支配されたミーリアだった。


「なっなんだとこのブサメン!このボクが気持ち悪いだと!?このダークなデザインの美しさが分からないのかな!?これだから歳をとった人間は!」


「あん!?図に乗るなよこのクソキモ剣!今すぐたたき割ってやるからな!」


「やれるものならやって見ろよ!ハァアアッ!」


 ミーリアの身体、そしてキモ剣が黒いオーラのようなものを纏った。あれはバリアだな破るには相当な魔力が必要とみた!。


「くたばれブサメン共!ダークネスブレイド!」


 さっきよりも遙かに多い数の黒い斬撃!これは躱すのが厄介なので魔王パワーでバリアを張った。


 凄まじい猛攻だな、だがブサメン魔王のバリアは破れないんだよ、ブサメンを見下すキモ剣には…………死あるのみ!。




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