第30話 黒幕現る
ブサメン魔王とレプゴブキングの戦いは終わった。ヤツは膝付き叫ぶ。
「本当は分かっていたんだ。モテない事を理由に我は我自身のブサイクを正当化してるだけなんだと……本当は……」
「……………カイゼル」
ブサイクを正当化ってなんだよって思わなくもない、しかし戦いは決着しそうなので流れに任せる。
「ゼオンよ。俺は間違っていたんだな、もっと他にやりようがあったのに俺は……」
「…………」
すまん、お前がどれだけ努力しても流石に王女とかやっぱり無理だと思うよ?まあ口にはしないけどな。レプゴブは殆ど始末したし後はコイツ次第である。
「俺はこの国は去る」
「………そうか」
案外あっさり終わるのねっと思ったその時、この流れに異を唱える者が現れた。
「ふざけるな!何を勝手な事を言っている!?この愚か者がぁあーー!」
「「!?」」
なんと喋っているのはカイゼルが持っていた黒く禍々しい剣であった。剣の刀身の部分にギョロリと一つ目が現れて流暢に喋り始める!。
「このボクが散々力を貸してやってようやく手に入れた国をそんな簡単に手放すだって?ふざけるなよカイゼル!」
「カイゼル、この剣は一体?」
「わっ我にも分からん!まさか……コイツは俺を操って!?」
「フフフフッまあ半分はな、しかしそれはお前が望んだ事でもあった筈だ。全てをボクのせいにはしないでくれよ?カイゼル……」
黒い剣から邪悪な魔力が溢れる!。
「なっなにをする気だ貴様!?」
「ボクの力の源は昏き負の感情!それを今最も強く抱いている者を利用するのさ!」
剣が独りでに高速で飛んでいく、その先には魔王パワーで姿を隠したミーリアがいた。
「魔法か何かで姿を隠しても!その溢れる感情は隠せないぞ!ミーリア!ボクを手に取るのだ!」
「!?、けっ剣がこちらに!」
偽ミーリアの鎌の一撃を回避しやがった。剣から黒い魔力が放たれる。一瞬でミーリアを呑み込んだ。
「あぁあああああああああああああああッ!?」
クソッまさかの黒幕みたいなのが登場したので身体が動かなかった!。
そして黒い魔力が晴れる、そこには黒い露出度が高いドレスを装備したミーリアがいた。
悪堕ちとエロ衣装か、なかなか良い仕事をする黒幕のキモ剣だな。
「そこ恐ろしくブサイクな男と共に裏切り者のカイゼルを始末する!そしてこの国の女達を利用して更なる戦争を!混乱を世界にまき散らしてあげるよ!」
ミーリアの身体で吠えるのあのキモ剣か?しかし戦争とか混乱とかどうでもいい。
恐ろしくブサイクだと?ぶっ壊してやるぞこのキモ剣野郎が!。
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