第25話 ゴブリンの王と童貞の魔王
そう言えばグリフさんが言ってたな、レプゴブ共はお腹から1ヶ月で生まれて半年経つ頃にはレイプ魔になるって……何その化け物、ファンタジーの暗黒面を見た気分である。
そっその話はここまでにして、俺とミーリアは城のレプゴブ共を討伐していく、彼女のプライベートについては触れない方向で行こう、知っても誰も幸せにならない。
そして城を進むとやがて一際邪悪な気配を感じた、俺はミーリアと自身を魔王パワーで姿を消してからむかった。
そして辿り着いたのはやはり王様がいそうな広い広間であった。左右に今までのレプゴブ共よりも更に上位のレプゴブ共が列を成していて、奥の大きなイスには王冠を頭に装備した黒い鎧を着込んだレプゴブがいた。
間違いない、ヤツがレプゴブキングだ。
その体躯は優に四メートル超え、体内の魔力もとんでもないな、およそゴブリンには見えない。そしてそのレプゴブキングと配下のレプゴブ共は広間の中央に立つ女性。
俺が魔王パワーで用意したミーリアの身代わりにそのキモい視線を向けていた。
「………………ッ!」
「落ち着いて下さい、ミーリア王女」
まああのギンギラギンの視線を本来向けられていたのが自分なんだから嫌悪感が半端じゃないのは分かる。心底キモいもん。
ってかコイツは城に侵入者が来てるのにこんな所で何をやってるんだ?侵入者がここまで来るわけないと高をくくってるのか?それとも下半身の欲望に忠実ってか?バカかよコイツら。
そしてレプゴブキングが目の前の偽ミーリアに向かって口を開く。
「ミーリア、お前は相変わらず美しいな。そのドレスもよく似合っているぞ?クククッ……」
偽ミーリアの姿は所々破けたエロいドレス姿だ。この変態レプゴブキングめ。やはりレプゴブの王様だけたり相当なドエロ外道のようだ。
「さぁっまたいつものように、我を楽しませてくれ……」
レプゴブキングが片手を挙げる、すると待ってましたとばかりに部下の強そうなレプゴブ共が動いた。その下半身のは完全にテントを張り臨戦態勢である。
バカな、あのレプゴブキング……まさか本番を見物して楽しむと言うのか!?。
俺は戦慄した、あのレプゴブは間違いなくゴブリンの王だ。そしてヤリチンの王だ。
…………ぶっ殺してやる。そう童貞の魔王は誓った。
ヤツらは闇の使徒だ、ロリコンと種類こそ違うが決してその存在を看過する事が出来ない邪悪なる者達だ。1匹も逃がさん、全てこの場で滅ぼしてやる。
俺は偽ミーリアにテレパシーで命じた、「殺れ」とな。
「…………!」
迫るレプゴブ共、ソイツらに偽ミーリアはどこからともなく取り出した大きな鎌で応えた。
スパパパパーーーーン
ポトトトトーーーーン
レプゴブ共、絶叫……そして死亡である。さあっ楽しいゲームの始まりだぜ。
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