第7話 ゴブリンに滅ぼされた国の話

「終わりました、これでレプコブ共は全滅です」

「ああっそのようだな……レプコブとは略だな、確かにわたしたちもレイプゴブリンのような特殊な魔物をレイプモンスター、略してレプモンと呼んでいる」


「なる程、ポケモンとおな──」

「ゼオン。何故かは分からないがそれは口にしてはいけないぞ」


 グリフさんに釘を刺された。言われてみればその通りである、この話題はここまでだ。


「しかし問題の解決には至っていない」

「……やはりヤツらには根城が?」

「その通りだ──」


 グリフさんの説明によると、なんとあのレプコブ達はとある国を奪い。そこを住処としているらしい、国の名前はリムニスタで元は屈強な騎士や魔法兵士が国を外敵から守ってきた普通に強国だとか。


 しかし国の首都と国を守る関所の間に点在する森、そこに昔から住み着いていたゴブリンは定期的に兵士を派遣して間引く程度で脅威とは見てなかったらしい。


 ここからはグリフさんの推測だが、恐らくゴブリンキングかゴブリンクィーンが誕生したらしい。

 ソイツが森のゴブリン達を集め国の首都を闇夜に紛れて強襲した。


 その結果まさかの首都陥落、リムニスタという国は滅んでしまったのだ。


「首都の人間や獣人達は、男は全て殺されレプコブ達のエサとなり女は苗床やペットととしてレプコブに飼われているとか」


「しかしそれはおかしくないですか?そもそもゴブリンをかき集めたからって国の首都が……それに国の関所にいる騎士や兵士は何をやっているんですか?」


「うんっそれはなゼオン。お前はちょちょっと倒してしまったから分からなかっただろうけど、レプコブって結構強いんだ。中堅冒険者とか熟練の騎士とも真っ向からやり合えるくらいな」


 そうか、確かに童貞の嫉妬故にレプコブ達は魔王パワーで問答無用の殲滅をしたからな。

 あれでも本当に戦えばちゃんと強かったんだな、まあ燃やし尽くしたことは謝らんけど。


「その聞いたうわさだと何処に隠していたのかレプコブ達の数は優に五万はいたとか、そんなのに首都を強襲されればひとたまりもないな」

「………………」


 この世界は五万の魔物で国が滅ぶのか、確かに前の世界と違って個々の戦闘力が武器を持った人間ですら足下にも及ばないレベルだからな。


 魔王の俺だから分かるが、連中の頑丈さは中々の物だ。拳銃どこかガトリング級の兵器でもダメージは受けないだろう。そう考えると確かに五万もいれば国くらい滅びそうだと思えるな。


「そして関所の兵士とかも何もしなかった訳じゃないさ。全ての関所から兵士や騎士を集めて首都奪還の為に総攻撃をかけたりしたさ……直ぐに全滅したらしいがな、それらの大事件があったのが半年前。今やあそこはゴブリンキングダムと呼ばれるゴブリン最大の勢力圏だそうだ」


 諸行無常というか何というか、まあそう言う世界なんだな。


 よーーしっならば、俺も1つ決めたぞ。


「グリフさん、1つ提案なんですが……」

「うん?何だ」


「そのゴブリンキングダム……今から潰しませんか?」


 目には目を。理不尽には理不尽を。その童貞が1人も居なさそうな国は、色々な意味で童貞魔王の怒りをかった。


 ヤリチンのレプコブ………滅ぶべし!。




 


 



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