第2話 流星のアラフォー

「キャバレー!キャバレー!」

「キャバクラ!キャバクラ!」

「キャバレー!キャバレー!」

「キャバクラ!キャバクラ!」


「「おっぱぶ!おっぱぶ!おっぱぶ!おっぱぶ!ウ~~~ウォッフゥウウーーーーーー!」」


「本当にバカじゃないのかお前らはーー!」


 カリオの言葉を無視しながら俺達3人は空を行く、おっぱぶって良いよね本物のオッパイを間近で見れて触れるとか最高だよ、ソーシャルディスタンスのせいで潰えた光。コロナマジで許さん。


 ちなみにグリフさんがキャバクラコールをしていて俺はキャバレーコールをしている、この2つは単に呼び方が違うのか、サービス自体に違いがあるのか俺は知らない、何故なら俺はどちらも未経験だからだ。


 貧乏人には夜の街で遊ぶ金なんてないのだ。


 ……しかしだ、俺個人の意見としてはキャバレーはキャバクラよりもエロい場所だと思っている。

 何故なら俺が過去に読んだエロマンガにキャバレーを舞台にしたのがあった。


 そこではキャバレーの女の子達が様々なシチュエーションで男となんやかんやでヤリまくるのだ、やがてそのマンガが終わる時。つまり最終回ではその女の子全員がお金を支払ったお客様全員とのパコパコフェスティバル。


 究極の乱交パーティー経て大団円となった。


 今もあのエロマンガは俺の心の中におかず供給専用の脳内ギャラリーに燦然さんぜんと輝く名作として記憶されている。だからキャバクラやおっぱぶよりもキャバレーはエロい所なのだ!。


「しかし大した速さだなゼオン!この速度なら……おっ!見えた!見えたぞ、あそこがフランクフルトの町だ!」


「あそこがフランクフルト、なかなか大きな街ですね」


 上空から見ると宿場町として中々の規模だとよく分かる、あそこにキャバレー的な場所が……夢が広がるな。


「たくっそう言う店に行くのは良いけど、せめて宿屋のシャワーで身体を洗って身なりは綺麗にして──」

「フッ言っとくがカリオ、お前は……お留守番だぞ!」

「その通り、カリオにはまだ……早すぎる」


「うるせぇよっ!誰が行くかボケッ!このどエロオヤジ共が!」


 カリオの怒りの声が夜空に響く、俺達は無事にフランクフルトに到着した。

 その後はカリオの言うとおり、宿屋でシャワーを浴びて汚い服を新しい服に買い換えた。


 カリオは一人部屋でさっさと寝るという、どうしてもと言うのなら連れていってやったのに。まあそれはそれとして俺達は……。


「…………グリフさん」

「ああっ行くぞゼオン!、今日のこの町の夜は…」

「はいっ俺達のステージです!」


さながら競馬レースで勝利してステージに立つウマ娘が如く、颯爽と夜の町に繰り出した。






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