第18話 ヒロインを求めて、冒険は続く
舗装などされていない地肌を晒した道、田舎道を子供ころ歩いた記憶が蘇るな。
そんな事を考えながら道を進むのは俺とグリフさんとカリオだ。
「まさかな……普通に彼氏持ちとはな」
「そうですね、予想外でしたよ……」
「いやっ普通綺麗な子なら彼氏くらいいるって考えねぇのか?」
「「考えない」」
カリオの言葉に俺とグリフさんの声がハモる。
そうっザイゴブの捨て台詞を聞いた俺は魔王パワーでメアリー嬢のプライベートな部分を覗いた。彼氏の事とか処女の事だ。
プライバシーの侵害行為だが、どうしても俺は確認しなければならなかった。要は彼女の過去を覗いたのだ、サイコメトリー的なヤツだな。相手を見るとその人の知りたい過去だけが分かるのだ。
その結果、ヤツの言葉が事実であると判明。俺のメアリー嬢への株価が大暴落した。
正直もうどうでもよくなったのだがどうせ地上には出るのでもののついでに金髪親子丼(賞味期限切れ)を連れて道中の魔物を蹴散らしてながら進んだ……もちろん八つ当たり込みだ。
道中会話らしい会話は一切なかった、完全にお通夜状態だ。やはりパーティーに非処女しかいないとファンタジー世界でダンジョンを冒険するとしても全く楽しくない、和気あいあいとかそれこそ
俺はこの理不尽にとてもイラついていた、もちろんメアリー嬢やその母親に冷たくするとかはしていないけどな。
その後アガン子爵とその部下の騎士と冒険者達と合流、メアリー嬢とその母親をアガン子爵に押し付けて俺はさっさとその場を後にしようとした。
何故なら魔王軍の宝物庫から財宝を丸パクした俺は金に困っていなかったからだ。しかし娘と奥さんを取り戻し魔族を撃退したアガン子爵気分がすこぶる良く、どうしてもと言うので渋々ガンマの街にまで戻った。
屋敷に戻る。するといた、いやがったのだ、執事の格好をしたやたらとイケメンなヤツが!。ソイツはさり気なくメアリー嬢に近付き、メアリー嬢も視線で……くっ!クソッタレ!。あの時の空気でやはりかとなった俺だ。
ダンジョンを進み、魔族を撃退して自分を助けたブサメンよりも。攫われた自分を助けにも来ず、屋敷の母親する守れなかったイケメンが選ばれる。なんて言うファンタジー世界の理不尽だろうか、俺は絶望した。
その後グリフさんとカリオに報酬は2人が代わりに受け取って欲しいと伝えて屋敷を俺は後にした。
「それなのに2人とも、何で俺を追い掛けて来たんですか?報酬なら2人に……」
「フッゼオン、分からないか?」
ん?今回組んだパーティーは今回だけの物のつもりだったのだが?。
「ゼオン、お前が元魔王だろうかは知らない。だがお前はいつか大きな事を成し遂げるとわたしの魔法使いとしての直感が告げているのだ……わたしはそれを見届けたい、共に旅をしないか?」
(コイツマジでめちゃくちゃ強いからな、この世界ではそういうヤツの元に儲け話は集まるものだふふふのふ………)
グリフさんって絶対に何か本音を隠してるよな、しかしそんな大した悪党とは思えないところが彼の良いところだ。そして魔法使いとしての活躍を全くしていないところはアレだが。
「ゼオン、お前の実力はとんでもない。正直俺より遥かに『最強』に近い存在なんだろう、そんなお前に興味が湧いた。いっ一緒に旅をさせて欲しい、頼む……」
カリオは戦士だ、強さに興味が向くのは理解出来る。頭をミイラ男にしてるのには慣れないがな。しかしそのミイラヘッドにブサメンを隠していると勝手に確信してる俺はおおらかな心でそれを受け入れる。
全く、妙な連中に気に入られたもんだ。しかし………俺も彼らを嫌いにはなれないな。
「分かりました!グリフさん、カリオ。共にこの世界を渡り歩くとしましょうか!」
こうしてブサメン魔王とその愉快な仲間達の冒険が幕を開けた。
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応援コメント、レビュー本当にありがとうございます!。返事とかしてませんがとても嬉しがっております。
この話はここまで読んでくれた方は分かると思いますがこの作品は○とかでの伏せ字を使いたくないので使いません。卑猥な言葉もゲーム作品のキャラとかを例に上げる時も伏せ字を使わないと思います。
ドラクエとかファイナルファンタジーが例に良く上がるかも知れませんね。
毒にも薬にもならない小説を書くのに嫌気がさして書き出した本作、結果毒にしかならない卑猥な小説になりそうな予感です。主人公は永遠に童貞ですけどね。万が一カクヨミでこの作品が忽然と消えたらそういう事だと思っていて下さい、その時はアルファなポリスにR18として投稿しますね。
まだまだ始まったばかりの歪んだ性癖持ちのドスケベ魔王の珍道中を応援お願いします。
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