第16話 光と闇の邂逅
「貴様……
「クックックッ……その通りだ!」
「きっききキモ!オイッそのキモいオッサンとかさっさと倒せよゼオン!」
「………今とんでもないルピ振ってたな、ゼオンよ」
ロリコン。それはロリータ、つまり幼女だな幼い幼女にとても興奮するとかエロい目で見てしまう連中だそうだ、ぶっちゃけ理解がイマイチ出来ない連中なのでタダの変身としか見なせない。
「子供を異性として見てるとかバカじゃないのか?」
「ふんっ凡人には分かるまい、いやっ貴様なら尚更か?」
「………何?」
「気づかないと思ったのか?この俺が……」
小太り魔族は俺をビシッと指差した。人を指差すんじゃない。
「ゼオンとやら!貴様はあのメアリーの母親の身体を見ていたな?それも……おっぱいをだ!」
「!?」
バカな俺の視線の行く先を見抜いていたのか!?。この小太り魔族……いやっザイゴブは!。
「俺がロリコンなら……貴様はおっぱい星人だーーーー!」
「なっなにをバカな──」
「俺も性癖を暴露したんだ!貴様も暴露しろぉおおおーーーゼオンーーーーーーー!」
なんだその屁理屈、怖っ。……まっ確かに俺はおっぱい星人だけどな。
おっぱい星人、それは先ず大前提としておっぱいがデカければいいって物じゃ断じてない。スタイル抜群で全体のバランスが取れてる事、つまり出るとこは出てもお腹とか出てない事だ。太っちょさんはノーサンキューでござる。
そして顔立ちも必須科目だ。好みは人それぞれだが基本的に整っていればいるほど良い、美人で若くて、そしておっぱいも大きい。それが俺というおっぱい星人の求める美女である。
フフッ少し熱く語り過ぎたか?しかしそれを何故ヤツが見抜け…………そうか。
「よもやこの世界に来て最初に敵対した魔族がロリコンとはな、最早これは大いなる運命なのかも知れない」
「………違うよ?ゼオン」
「その通りだ、我らは決して相容れない存在、長い歴史の中で幾度も争っていたもの」
「「正に……『光』と『闇』」」
「なあお前らってさ~~自分ら事を語る時、ちょっと良い感じにし過ぎじゃね?本当にそう言うところ嫌われるぞ」
グリフさんがちょこちょこ何か言ってるが無視した。何故なら俺とザイゴブは既に互いしか見えていなかったからだ。
ヤツの言うとおりだ、さながら俺達は
「俺達、
「笑わせるな、我らは
「……………」
(コイツら絶対に自分達側を光の側だと仮定してるんだろうな……)
「どっちも最低じゃねぇかよ、死ね」
「カリオ、死ねは辞めなさいね」
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