第15話 ザイゴブの正体

 俺の渾身の推理が炸裂した。真実はいつも1つ、このブ男は間違いなく女性をレイプする際に執拗に中出しと孕むことを迫ってくるタイプの竿役ワルオジキャラと見た!。


 しかし俺の言葉になんとこの小太り魔族は意義を申し立てた!。


「だっ誰がそんな目的の為にこんな真似をするか!適当言うなよこの不細工野郎が!」


「…………ッ!?」


 ききき、貴様にだけは言われたくねぇんだよこのド不細工が!貴様こそどの顔でそんな戯れ言を抜かすんだ、ぶっ殺すぞ!。もう許さんこの小太り魔族の醜い性癖をぶちまけてやる。


「否定するというなら、俺が貴様の目的。その歪んだ性癖を暴露してやる」


「また意味の分からん事を……」


「貴様には拭いきれない、そして救いようのない性癖があるな?」


「……ッ!?」


 ヤツの顔色が変わった。そう俺には分かる、コイツがひた隠しにしてきたその腐った性癖がな!。

 今その全てを明かす。


「小太り!貴様は……NTRと親子丼と言うシチュエーションが大好き何だろう!」


 NTR、寝取りだ。つまり特定の相手がいるヤツから好んで奪う様な略奪愛を実行するのが大好きなどうしょうもないヤツの性癖だ。


 そして親子丼。これは娘さんとその母親(当然ながら外見がすこぶる優れるな)の2人を堕としてアレを……あの伝説の遊戯、3Pを実行する事を至上命題とする性癖である。まさに遊戯王だ。


 もちろんこのどちらも基本的に妄想、或いは二次元とかのフィクションとして嗜む物だ。俺もエロ本やエロ小説、映像作品に金を出した過去はあるからな、それらが悪いとは言わない。


 男の性癖は……多様性に満ちているのだから!。


「しかーし!世の中にはその境界を踏み越えてしまうバカ野郎がいる、それが貴様だ!貴様は自らの欲望と性癖を満たすためだけにこんな真似をして多くの人間と魔族を巻き込んだんだな!」


「なっは、あ!?だっだから俺は──」


「………なあ、他の魔族がどんどん消えていってるぞ?」


「恐らく転移魔法の類だろうな、あのザイゴブとかいうヤツを見限ったんだろう。言葉だけで大勢の魔族を退却させるとは……ゼオンのヤツが魔王と言うのも案外事実なのかもな」


 グリフさん、だから俺はブサメン魔王と……まあそれは後でいい。今はこのNTRと親子丼大好きなダブル性癖野郎を成敗してやる。


「たったすけて!この変態から私を助けて下さい!」

「だっだからあんなのはヤツの口からでまかせで」

「ひいぃっ!?こっちを見ないで醜い変態魔族!視線だけで私や母様を孕ません気!?」


 メアリー嬢にからどんどん軽蔑される小太り魔族、相対的に俺の株がどんどん上がる~~。本当にいい仕事をしてくれる小太り魔族だ、ありがとうよ。


 しかしここでカッ!と金色の両眼を光らせる小太り魔族、そして何やら吠えだした。


「ふっざけんなぁああーーー!いいか!?良く聞け俺がコイツら何ぞに手を出さねぇんだよ!」


「……なんだと?」

「こんな歳くった女はゴメンだと言ってるんだよ!挙げ句にあの上のババアだ?ふざけんなや!」


「な……なんですってぇええーーー!?」


 メアリー嬢ブチ切れ、そりゃあそうだろう。あの小太り魔族は自身の歳を顧みずに何をボケた事をのたまって……!!。


「まさか………貴様の正体は!」


 その時、ヤツは不敵に笑った。


「そうだ!俺が異性と認める女!それは一切の汚れなき純真無垢なる存在!ロリータだけなんだよぉおお!」


 やはりか、この小太り魔族は。


 ロリコンだ!。





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