第7話 ファンタジー世界の戦闘
大量の冒険者と騎士が洞窟に突撃した。
魔物もそれなり数が洞窟内に潜んでいてそこかしこで戦闘が始まる。それを俺は観察する、魔王となった俺には人間も魔物も共にパワーとスピード共にお話にならないレベルなのだが勉強になることも結構あった。
やはりゲームやマンガと違ってリアルに戦うのならセオリーは完全に別物であり、ゲーム知識が通用する事はあまりなさそうだ。
現れる魔物は名前は分からない者がほとんど、しかし外見で判断するならガーゴイルという石の身体を持つ悪魔やコカトリスと言う化け物ニワトリ、後はスライムやゴブリンなどが姿を見せる。
ここが洞窟と言う事もありオークやトロルのような身体が大きな魔物の姿は見受けられなかった、しかしゴブリンは剣や鎧を装備しておりおよそただの雑魚い魔物に従う魔物連中には見えない。
「グリフさん、これだけの数の魔物を従える存在が。果たして我々が想定していた低級の魔物なんでしょうか?」
「………………気をつけておけよ、ゼオン」
(確かにその通りだ!これ楽して魔物倒してお金が貰えるクエストじゃない……まさか奥には結構な大ボスが控えてるのか?ウソだろ~~~)
ちなみにカリオは嬉しそうに魔物と戦っている。
「オレの戦槌を味わえ!オラァアーーーーッ!」
ガーゴイルの頑丈な石の身体をカリオはハンマーで粉々に打ち砕く、よくあのグルグルミイラ頭で回りの魔物の位置を正確に分かるもんだ。
騎士も冒険者も魔物との戦闘経験がそれなりにあるらしく、それぞれの魔者にそれぞれの対処法で攻めている(コカトリスは見た者を石に変える能力があるから初手で目を潰すとかだ)。
騎士は槍と剣での真正面からの勝負、冒険者は魔法使いがファンタジーかつ様々な魔法で戦場を広くカバーしながら戦っている。炎の球や氷の矢が魔物に降り注ぐ。
その後も戦闘は順当に進む、魔物側も頑張るがやはり洞窟に配置される魔物の数には限界があり、こちらの方が数が多かったようだ。アガン子爵の所の騎士で1番偉そうなのが指揮を執り確実に魔物を排除していった。
俺もある程度冒険者や騎士、そして魔物達の戦い方を見て自身の魔王の力の使い方を模索する。俺自身貰い物のチートをリアル異世界でどのように運用すれば良いのか分からない部分があったが、これからはそれなりに使い物になりそうだ。
「グリフさん、少し話があります。カリオを連れて1度戦線を離れましょう」
「分かった、わたしも少し疲れたからな。体力の回復だ」
はて?グリフさんも俺も魔物とは全く戦っていないのにそんな疲れたのか?。
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