第2話 いつヤるの? 今でしょ!
日頃から国政に不満を持った国民もいた。
そこに田原氏は目を着けて性を解放すれば、国民の不満も解消されると考えた。
田原氏はどうすればフリセに人が集まるか模索。
その模索の果てに編み出したのが――――ピンクチラシだった。
彼はピンクチラシを、人が週末に
日が昇るとそれは町人達の目に止まり焼き付き、最初は誰しも戸惑った。
当然、それは神の教えに背く、ハレンチ行為だ。
悪魔の誘いだと拒んだが、人々はピンクチラシの誘惑に負けて、田原氏の元へやって来たんだ。
だが、やはり人は人。
いざフリセが始まると皆、興奮して狂喜乱舞。
夢中でフリセにハッスルしまくった。
次第に異世界のあっちらこちらの町や村で、田原氏の運動は話しが広がり異世界の北と南を噂が重複するまでになった。
まさに上下運動だ。
その運動は大地で時期を待っていた
監督はTENGAを逆さまにして、その頭を人差し指で支えて器用に回転させながら、男優へ問う。
「どうだ?」
「監督……俺、田原氏の話を聞いてして
「そうか、その調子だ」
「でもこれじゃ、まだ半勃起です。とても三十人のセクシー女優と絡めないです」
「まだか……なぁ、ここから先の話しを聞くか?」
「もちろん、聞きたいに決まってるじゃないですか?」
「だが、聞けばお前のポ
「え? せっかく立って来たのに萎えるんですか?」
「…………」
「監督! 教え下さい。一体、田原氏に何があったんですか?」
監督は赤と白が織り成すボーダーの楳図オカズお、ではなくTENGAを脇に置くと、側にあった一つのコンドームを指でつまんで、縦に「ビヨ~ン、ビヨ~ン」と伸び縮みさせて遊びながら、後の話を続けた――――。
性を解放した国民は次第に明るさを取り戻し、自由に己の意見を発信出来るまでに文化が進んだ。
田原氏のフリセを広める活動は異世界ではポピュラーになり、男性は女性をナンパする前にフリセへ誘うのが常識になろうとしていた矢先、彼は王国の憲兵に捕まり牢屋へ入れられてしまったんだ――――。
男優は立ち上がり監督へつめよる。
「そ、そんな!? どうして田原氏は捕まるんですか?」
「普通に乱交パーティーを広めたから」
「それは国民の自由意思の為にヤってたことじゃないですか!」
「国王からすれぱ、ハレンチ極まりなく国を堕落させると考えたんだ」
「そんな、そんなぁ~……あぁ、ああ~。俺の、俺のポチンシャルが縮んじまったぁ~。せっかく
男優は膝から崩れ落ち四つん這いになって憔悴した。
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