第84話 星の降る夜に
見上げた空は
ほんの少しだけ星が瞬いていた
幼い頃に見上げた空は
星が降って来そうな
そんな星空だった
そして
願いが叶うものだと信じていた
願いが
あまりにも高過ぎて
手の届かないほどの願いなら
幼い頃の
身近に感じた空の星を
見失ってしまうものなのか
願いを叶えてと囁くならば
願いが叶うように生きなければならないものなのか
空よ星よ
聞いて欲しいことがある
全ての人が願っていることを
星に願いを捧げる人ならばこそ
その人達を
救ってあげて欲しい
願いが叶うなら
私自身をも
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