第2話 たまごは、とろとろにとかされちゃいます。

 

「さぁ、そろそろきみの膜を割ってまぜてあげるわ」はしはにゅるるん、と白身の奥に自身を潜り込ませる。

 

「ひっ……そこはっ……まだ誰にも入られたことのないとこでっ、膜も新品でっ」

 

「いや? きみの膜破られるの、いや?」はしは白身の中から囁く。

 

「い、嫌じゃないっ、です。おねーさんになら、はじめてあげてもいいですっ。でっ、でも」

 

「うれしいこと言ってくれるじゃない……。でも?」

 

「優しくっ、してください。そっと……私の膜、やぶってください……」

 

「ええ、もちろんよ。痛くないようにやさし〜くしてあげるわ〜」

 

「は、はいお願いします。おねーさんの細くて美しいはしでわたしのはじめて、うばってください」ぷるっと、私は身を震わせる。

 

「おねだりも上手ねぇ。じゃあたまごちゃんのたいせつなたいせつなまく、いただきます♥」はしは自身をつにゅゆ、と突き動かす。

 

 はしは黄身の……ぷにぷにの膜にそっと、ふれる。

 

「ぴぃ……」私はひよこのような鳴き声をだしてしまう。もし精を受けていたらたくさん出していたであろう、鳴き声を。

 

 つにに……とはしはゆっくりとやさしく、膜をおしていく。あとほんのちょっとで……破られちゃう。

 

「あっ、ぴいんっ」たまごは期待にぞくぞくっとしてしまう。

 

 ぷちんっ。黄身の膜が破られる。

 

「んはあああっ♥ はっ、はぁ……♥」たまごは大きくわなないた。

 

 とろり。割れた膜の中から黄身が溢れだす。

 

「いたくない?」

 

「はっ、はい、むしろ……」

 

「むしろ?」

 

「なんかぽわぽわして……気持ちいいですぅ……」

 

「あらあら、やっぱりへんたいたまごちゃんね。割られて気持ちいいなんて……」

 

「はっはい、私はへんたいですぅ……♥」

 

「素直なのもか〜わいい♥ たまごちゃんのなか、ぐちゃぐちゃにかきまわしてあげるわ……♥」そうはしは言って自身を動かし始める。

 

 ちゃこ、ちゅく、ちゅにゅ、くちゅっ。やさしくゆったりと、しかし確実に黄身と白身が混ざり合うようにかきまぜていく。

 

「んぴっ♥ あにゃっ♥」たまごはきみの中をほじられてまぜまぜされるたびに声が漏れてしまう。

 

「あ、そうそう、ここもいじってあげなきゃね」はしはたまごの黄身から伸びているからざに箸をのばす。

 

 くり、くりゅ。

 

「んひぃっ! そっ、そこすごくっ、へんになっちゃうぅ♥♥」たまごは大きくからだをぷるぷるとさせる。

 

「あらあら〜♥ たまごちゃんのからざ、とってもびんかんなのね〜。さきっぽとかどうかしら?」くりくりとつまんでかきまわす。

 

「ぴっぴぃ……! それまっしろになっちゃうぅ♥」黄身をとろかせながらたまごは喜びにまみれた声を漏らす。

 

「いいのよまっしろになって……快楽にきみをゆだねちゃいなさい。からざは栄養たっぷりなんだからね……」

 

 ちょろり。黒くて濃い、さらさらした液体がたまごの上から流れ込んでくる。

 

「ぴっ、冷たいっ! なにこれぇ……」

  

「おしょうゆ。たまごちゃんの身体がさらに美味しくなる魔法の液体よ〜」

 

「ふえぇ……身体がさらとろになっていくきがするぅ……」まざりながらたまごはとろんとなる。

 

 かけられたしょうゆは天然醸造で、鰹節と昆布の旨味を贅沢にブレンドし、口当たりがまろやかで甘みをかんじるようにたまごかけごはん用に調整されたものだった。

 

 

 

「さぁ、ラストスパートよ〜ふわとろたまごちゃんになっちゃいなさい〜!」そういいつつはしは空気を混ぜこむように大きくたまごをかきまわす。

 

 ちゃっぴちゃっにちゅっ、ぬちゅっどちゅっぽちゅっ。

 

「はあああっ♥♥ 私の身体、ぜんぶめちゃくちゃになっていくぅ♥♥ ぴいっ、ぴぃ、はにゃっ、ぴいぃぃいいっ♥♥」

 

 そうしてたまごは……おねーさんのはしでとろとろに溶かれされてしまった。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

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