『消耗品』
人を蔑み居場所を作る友人がいた。名前は確か、ユウマだったとおもう。僕はユウマが好きだったが同時に、彼の嫌いなハヤトもすきだった。
ある日ユウマに、ハヤトと関わるなと言われた。僕は意味がわからず笑っていると、彼は顔を赤くして僕の目の前から消えた。次の日から僕たちは他人になった。
その後、ハヤトとやっと友人になれた。
ハヤトは、周りより面白い動きができた。だから僕も真似をしていた。
ある日ユウマが僕たち二人の前に来た。ユウマの横には新しい僕がいた。
僕らはバカにされからかわれた。だけど、僕はなんだかおかしくなって笑っていた。しかし、ハヤトの顔はゆっくりと赤くなり、白目まで真っ赤になったところで、僕の目の前から消えた。次の日から僕らは他人になった。
次の日、進路相談で、先生と二人になった。二人は座って向かい合う。先生に、君は消耗品だ、と言われ、僕は意味がわからず、おもわず吹き出した。すると先生は、僕の名前を呼び、立ち上がった。
僕はその日から笑うのを辞めた。
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