第5話 薬草採取と魔物討伐
俺の体調が完璧になるまで約1週間かかった。
その間、クリスのショコタン行為を我慢しながら耐えていた俺。
しかし、俺はクリスにある事を頼んでいた。
薬草採取に行く前日の夜、俺とクリスは部屋で話をしていた。
クリスに頼んだ内容を聞く為だ。
「おい。クリス、俺の頼み事の内容を教えろ!」
『えええ! そんなあ!』
「教えてくれたら、俺を好きにしろ!」
『それなら話ます!』
話した後のクリスの行動が目に見えてわかる気がする.....俺のメンタルよ持ってくれ!
クリスは頼み事を説明始めた。
『先ずは、坊ちゃ.....ユート君が言った冒険者ギルドで薬草採取に行く森の場所とどんな魔物が出る情報からですね? 薬草採取の場所はザクソンの街から南へ歩いて大人なら1時間の距離で『魔獣の森』に着きます。この森は魔物の出る確率が奥に行くほど高くなります。距離として500メートルまではゴブリンとボアぐらいだと思います。それ以上進むとオークやオーガが出て来ます。集団で来ますので注意が必要です』
「入口に入って500メートルの範囲なら大丈夫だな?」
『本当なら入って200メートルの範囲が魔物出る率が低いですけど....。本当に行くのですか?』
「ああ。行くに決まっているだろう? この森の本当の目的は最初にゴブリンの低級の魔物討伐をしてレベル上げとついでに薬草採取が次だ」
『荷物はどうするのですか?』
「お前は知っていないのか? 俺には
『もしも、魔物であったらどうします?』
「それは、クリス。お前が携帯している短剣を貸してくれ」
『短剣ですか? それは沢山ありますので3本ぐらいで?』
「取り合えず予備入れて2本で十分だ」
『分かりました。その代わり....今日の夜は私と一緒に添い寝をして....』
「分かったから! その代わり添い寝だけだぞ? 裸で抱き着くのはなしな?」
『....まあ....いいでしょう。それで我慢しますわ.....(15歳まで後5年あるからその間に...私の玩具にしてあげます♡)』
クリスよ...お前の心の中は俺の『神眼』でわかるからな!
言い忘れいたが、俺が転生する時、あの兄妹の神から『鑑定』を希望したのだが、いざステータスオープンで確認すると『神眼』になっていたのだ。
神眼....鑑定の最上級版で、これを見ると全人類のステータスの表示が見える。
しかも、素材などは品質状態も確認可能。相手がステータスの『隠蔽』をしても『隠蔽』状態を解除する事が出来る。相手の心の中を見る事が出来る(目の前の人物のみ有効)
ちなみにクリスのステータスをのぞいてみたら
氏名 クリスティ=ノートン 26歳 女性
種族 人族 身長170センチ 体重55キロ
B88 W58 H83
職業 探索者 レベル70
HP12500 MP700
攻撃B・物理防御C・魔法防御C・魔力D・器用B・俊敏B・運D
スキル:短剣A・身体強化・高速走り・隠蔽・気配探知
称号:男の子大好き(8歳~14歳まで)
と言う事である。
19歳?って本当は26歳じゃんかああ!
既に婚期終わっているじゃん.....。やっぱりショコタンだったわ....。
しかも、探索者70って結構強いじゃん。
その事をクリスに教えたら、ビックリした顔で答える。
『まさか....私の姿を丸裸にするとは....お嫁に行けません!』
って言ってたわ。
さすがに俺でも反論をしてしまった。
「お嫁に行けないって? もう既に婚期終わっただろうが!誰が19歳なんだ?7歳のサバを言うなよ? 他の子から言わせるとおばちゃんって言われそうだ!」
『があああああああん! ユート君! なんて事いうのですか! 帰ったらお仕置きしますよ?』
「その前にお前を眠らせてから寝るので大丈夫だ!」
『そんな事できるのですか!』
「まあね.....。」
『わあああああん』
泣きながら部屋を出て行くクリスだった。
そして、俺はサブ職を選んで確認した。
氏名 ユート 10歳 男性 (人族)
身長・体重(非表示)
HP200 MP100
職業 無職 レベル1 サブ職業 探索者 レベル1・鍛冶師 レベル1・農業 レベル1
攻撃C・物理防御D・魔法防御D・器用C・俊敏C・運A
獲得スキル:短剣1・気配探知1・探索1
******************(以下は隠蔽操作で見えない)
固定スキル:望月流剣術・望月流格闘術・道具箱・神眼・隠蔽操作
固定能力:全異常耐性無効・魔法創造・身体強化
その他:女神エレーナの証
創造神ウリエルの証
最初の基本職は探索者にした。
これは魔物に襲われても対処できると考えたからだ。
生産職は鍛冶師にした。
これはこの後、装備を作るのに必要な職なので一番最初にした。
ネタ職は農業を選んだ。
これは職カンストすると生活魔法が使えるようになる。
冒険者になって野宿する時に必要な物なので最初にした。
これで今日からこれで始めて今の職業をカンストしたら転職しようと思っている。
後はクリスから借りた短剣を持って行くとするか?
準備を完了したユートは孤児院を出て街の入り口に向った。
入り口には門番の衛兵が立っていて
「おはようございます」
『おはよう。坊や、今日は何処に行くのだね?』
「はい。今日から孤児院の院長先生の許可を持って近くの森に薬草採取に行きます。これが院長先生が書いてくれた外出許可書です」
この国では街から外に出る場合、特に子供の場合は親からの許可証明書が必要になる。俺には両親がいないので変わり孤児院の院長先生が書いた外出許可書を見せないと行けないのだ。15歳になって冒険者登録すると冒険者カードを貰いそのカード自体が外出許可書になる。
『はい。坊や、確認したぞ。森なら魔物が出るから大丈夫なのか?』
「シスターから魔物除けの鈴を身に着けているので大丈夫です。森の入り口付近しか採取しませんので大丈夫ですよ?」
『それなら気を付けてな!』
「はい!」
ユートは外に出て森に向って歩いて行く。
ユートは大人の明日なら1時間かかる所をスキルを使って走って30分で森の入り口に着いた。
身体強化のスキルってすげえ.....子供で走っても2時間以上かかるのに30分程度で到着するのか?
しかも、固定スキルなのでMPの消費が全くない、戦いにも使えそうだ。
「さて、先ずは薬草探しとしますか? 『神眼・薬草』!」
俺は『神眼・薬草』を発動した。
これは神眼で対象物を指定すると対象物に色が付くのだ。
「これは.....回復草で、隣にあるのは魔力草だな? 取り方は.....根っ子丸々取ると次から其処には発生しないので注意か。根っ子以外を取ると約1週間で生えて来るのだな? 森の地面に魔力が含まれるから、成長速度が速いって訳か?」
神眼に表示を見ながら短剣で根っ子を残して薬草と採取して行く。
以外と簡単に取れそうだ....。
「回復草が30束で魔力草が20束、毒消し草20束に最後に麻痺除け草20束っと、今日はこれぐらいで良いだろう。取った薬草は
「気配探知」で何か見つけた......これはゴブリンだ。
「ゴブリンが2匹、こっちに近づいている。それでは戦ってみるとするか?」
ユートは近づいて来たゴブリン2匹に短剣で攻撃をする。
身体強化をしてゴブリンの首を素早く切り落とした。
「マジっすか.....こう簡単に首が切り落とされるって.....。そう言えばクリスが言っていたよな? 魔物の心臓には魔石があるから取って置くと利用価値が高いって」
ゴブリンの死体から魔石を取り出すと服が血だらけになってしまった。
「ゴブリンの血が服に着いてしまったぞ。このままだと服を廃棄しないとダメだなあ......。そうなると新しい服を着ないといけないが....孤児院に予備の服は...ねえ!」
ユートは悩んでいると、ふと思い出した事を実践する。
「そうか.....ネタ職は農業だったな? 生活魔法「清潔」を使ったら......。「清潔」!......おおお! 服に着いていた血が無くなった!」
俺はその場で喜びながら、「気配探知」でゴブリンを見つけ倒して行くと、
頭の中に声が聞こえて来た。
『農業がレベル20に達しましたのでこれ以上はレベルが上がりません』
もう、農業の職レベルがカンストしたのか....それなら転職は...「解体士」に変更だ。
ちなみにネタ職の『解体士』は死んだ生物を解体する事が出来る職業でレベルカンストすると魔物から魔石を自動に取り出す事が可能でしかも、魔物によっては素材が貴重なのが多いので、死んだ魔物を
その後、夕方になるまでゴブリン100匹、ボア20匹、ツノラビット20匹を狩って、ステータス確認をした。
氏名 ユート 10歳 男性 (人族)
身長・体重(非表示)
HP800 MP400
職業 無職 レベル8 サブ職業 探索者 レベル30・鍛冶師 レベル50・料理人 レベル20
カンスト職業 農業・解体士
攻撃C・物理防御D・魔法防御D・器用C・俊敏C・運A
獲得スキル:短剣8・気配探知8・探索8
******************(以下は隠蔽操作で見えない)
固定スキル:望月流剣術・望月流格闘術・道具箱・神眼・隠蔽操作
職業スキル:全生活魔法・
固定能力:全異常耐性無効・魔法創造・身体強化
その他:女神エレーナの証
創造神ウリエルの証
すげえ! 無職のレベルが8になったぞ!
他は探索者レベル30で鍛冶師はレベル50....カンストしたぜ!
解体士もカンストだ!
このまま毎日これをすると結構レベルが上がるなあ。
「よし! 孤児院に帰るぞ! ボアとラビットの肉は今後の孤児院の食事だああ!」
ユートは飛び跳ねりながら森を出て街に戻って孤児院に着いた。
今日の取って来た内容をシスター達に渡すとクリス以外はドン引きになるのであった......。
~作者より~
第一章はユートが冒険者になるまでの過程と冒険者になった後の活動を描きます。
冒険者になった後は、さまざまなキャラが登場しますのでお楽しみ下さい。
(シスター・クリスはマジでショコタンなのでご注意下さい)
此れからの話を見たいって方は是非とも評価をお願い致します。
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