何が答えか、何が最善か、見いだせないままそれでも歩み寄ろうとしているふたりに、なんとも言えない気持ちになりました。わからない、本当にその通りだと思います。
ふたりの行く先が、少しでも明るいものでありますように。
おじさんと少女はいいぞ(大事なことなので何回でも)!!!!!
このおはなしに出会えて本当によかったです。ありがとうございました。
作者からの返信
書いている作者自身が、二人にとってどうするのが一番いいのか、まさにわからない状態で。そのまま物語に表れてしまいましたし、その上で少しづつでも、二人には歩み寄ってほしいなあと思いながら書いていました。
二人の行く先を祈って下さり、嬉しいです。
おじさんと少女はいいぞ(大事な以下略)!!!!!
こちらこそ読んで下さったうえに素敵なコメントまでいただいて、本当にありがとうございました!
こちらのお話も前作とは違う意味で考えさせられました。
共存しようとすることや歩み寄ることはよいことのように思われていますが(そしてそれは間違いではないですが)、どうしても一緒に生きられない者同士というのはあり、それを無理に近づけたり迎合しようとすると歪みが生まれるとも思います。
これは人間が延々と繰り返すテーマのような気がします。とても興味深かったです。
作者からの返信
同じ道行きを行くことになる二人ですから、この二者間だけでも愛情でも誤魔化しでも良いから、ばっちり和解する方向で……とは思ったのですが。書くほどに、都合のいい和解は書けませんでした。
延々と繰り返すテーマ、確かに堂々巡りのような話になりましたが、お楽しみいただけたでしょうか。
前作に続きお読みいただき、ありがとうございました!
八神もイサナも、相手を知るために歩み寄ろうとしている姿に胸を打たれます。
>「……わからないけど、考えるから」
前話からの抜粋ですが。八神のこういう姿勢がイサナにもちゃんと伝わって、自分も人のことはわからないけどわかる努力をしようって思うことができるんじゃないかなと思いました。「何かに縋る」というのもあると思うけれど、素直に八神のこと好きで懐いてるとも思うんですけどね。そのまま受け止めるには複雑な関係すぎるのかもしれませんけども。
冒頭の狩りのシーンと、ラストで雷太が綺麗に捌いた鶏が、効果的に対比されてて見事だなって感じました。最初読んだときは「イサナちゃん野性的ー!」って感想だったんですけど(笑)やっぱり2回読むって大事ですね。
少しずつ歩み寄っていくふたりの物語。素晴らしいお話を読ませて頂きました。ありがとうございました!またいつか、もう少し近づいた彼らに会いたいな〜と思ってしまいました(またまたおねだり!)
作者からの返信
八神とイサナが共に行くには、竜に戻らず人の姿でいてくれと、あのシーンで『説得』する必要があるかな、とよぎったのですが。説得なんて身勝手だ、もっと考えろ!となりました。
イサナも獣であっても、(幸か不幸か)考えることが出来るので、一生懸命になろうとしています。
八神に優しくされたこともイサナの中には残っているので、だから分かり合う努力もしたいのだと思います。
実はこの話、KACで焼き鳥のお題が出た時に降ってきまして。
生きたまま鳥にかぶりつくって、なかなかショッキングな光景だよなあと思った一方、それが当たり前の動物から見たら、切り刻んで食べる方が野蛮に見えるかも?と思ったのがきっかけです。
二回も読んでいただけたのですか!光栄です〜!
素晴らしいお話と言っていただけて、本当に嬉しいです。
また竜追いシリーズのお話は増やしていけたらなあと思っています!
お読みいただき、ありがとうございました!
本当に分かり合えることなんかないのかもしれない、という断絶というか絶望というかが横たわっていて、それでも二人一緒にいるしかないし、だからお互いに分かり合おうと手を伸ばす。
二人のこれからはきっと厳しいものになるんでしょうけど、もしかしたら居場所なんか見付からないのかもしれないけれど、それでも二人は答えを求めて迷い歩くのでしょうね。
幼いイサナがこの先、希望を見つけることができれば良いなと思いつつ、そんなふうに願うのも人間の身勝手なのかもしれないな、と思ったりしました。
作者からの返信
わかるもんか!とイサナに言わせて、じゃあその先どうしろと……とは思ったのですが。あの場面を何度か書き直して、イサナが一番叫びたいことは、あの段階ではあれが本音ではないかなと……。
居場所や二人なりの終わりは、見つけてあげたいのですが……果たして作者の技量で辿り着けるのか(汗)。
少しでも希望のある物語であればいいなとは、私自身も思います。
久々の八神とイサナの物語、お読みいただき、ありがとうございました!
「だけどこんなの、鳥じゃないみたい」から始まる、イサナと雷太のとつとつとした会話。素直に思ったことを口にするイサナに、訝りながら答える雷太。この一連のやり取りが、とてもよかったです。たどたどしくても、ほんの少しずつ事態が好転していくことを暗示しているようで。おもしろかった! というより、深く静かな感動が沁み入るような物語でした。
作者からの返信
このお話は以前KACで出された「焼き鳥」のお題を見て思いついたものでした(KAC参加作にはしませんでしたが)。なので鶏肉を食べるということを真剣に考えてみたのですが、原型もなく切り刻んで食べるって他の生き物から見たらむしろ気持ち悪いのかな?などと思ったので、イサナと雷太にたくさん対話をさせてみました。
全体的には地味なお話なのですが、彼らの関係はじっくり描いていけたらいいなあと思っています。感動していただけたなら嬉しいです!
お読み下さり、ありがとうございました!