fragment7 きりふるものがたり

 ゆきはふるわね あなたの のどぼとけ        

 おおきくて わたし いつ なくしたのかしら

   

 かくされれば かくされるほど

 おいかけてしまう


 けっして むきだしにされることがない

 あなたのこころのおくに


 すんでいる あいのてくすと

 つちに よごれた わたしとのげーむをすてて 

 

 だれにあげてしまうの  

 めくるめくのはいや ひふのおくにきざまれた


 にくしみに ひがつく

 いっそのこと ひとおもいに とけてしまえばいい

  

 ざんこくなつきを かくすくもと

 おなじに ゆきは


 あなたの ばいあすをしずめ

 わたしを つつんでくれるかしら

 

 きりもふるわね わたしを さげすんでいるの

 のぞんでも かなわない


 そくばくを しかけた わたしを

 むきしつに いんぺいして


 どこにいってしまうの

 むじょうけんに あいしてよ


 なみだと ひきかえに わたしのくびすじに                        

 つたう あなたのれくいえむ


 ぼうりょくてきに あなたをもとめた それが

 わたしの ほうしゅう

  

 いらないわ そんなもの

 もともと せなかあわせと しっていたから


 ゆきずりに からだごとあわせた

 きりも ただふるばかりでなく


 くもらせてよ わたしとわたしのあいを

 あなたが すっかり みえなくなるくらい

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