家庭科専門学科の日常

ヤマト

1日目

――コーンカーンコーン…。「きりーつ。礼!」「「「お願いしまーす。」」」ガタガタガタッ。「うあーねむ!」「それなー。」「先生ー!今日ってテスト勉強やんなぁ?!」「そうですねー。別の教科したり席移動したりするのはいいけど、静かにね。」「「「はーい!」」」

高2の学年末考査まであと1週間。勉強に励まなあかんこの一時。ガヤガヤうるさい教室。あ、自己紹介遅れたわ。ボクは大和。この文章書いとる張本人や。なんでボクがこんな文章打っとるかって?そりゃなあ!えらいもん見てしもうたんよ!うちのクラス、専門学科ゆうて普通の科とは別に色んな専門的な授業受けれるとこなんよ。ちな、ボクは、食物の系列とってんねんけど、今はふつーにクラス全員で生物の時間。テスト勉強ゆうても、真面目にやっとんはごく一部の人間だけ。ボクはトモダチとだべってました…笑そのトモダチが寝かけとる今、辺りを見渡したらえらいもんが目に入って来よってん。大体の子が寝とるかだべっとる。男子も4人揃って教科書広げとるものの、シャーペン持った手は動いてない。動いとんは、口と腰だけ。…そう!腰が動いてんねん!椅子に座ったハーフぽい男子の膝に、眼鏡の真面目ぽい男子が座ってんねん!すごい絵面。普通の女子が見たなら、ただ仲良ぉ喋っとるだけの絵なんやけど、僕からしたら目の保養!背面座位やねーか!!――シーン――あ、やべ、つい声出してしもた。トモダチが起きて「アホか?お前は。」って笑ふともっかい男子の方見たら、ハーフの方がニヤニヤ笑ってこっち見とる。「あっはは…なんもない…なんもないでー!」って言いながら目がそらせれんボク。だって、ボクが見とん分かっとってなお腰動かしとんねん。眼鏡も満更でもなさそうな顔で喋っとるし。うああ、やばい目が離れやん。おいハーフ!別の男子の手握んじゃねーよ!ハァやばい…。腰振っとる以外それほどおかしい事しとる訳でもないのに、全部卑猥に見える…。頭の中に妄想映像が…!!「お前、同級生で変なもーそーしとるやろ笑」ってトモダチ。ギックーー!!「し、してへんし!見とるだけやしー!」「はは、図星やな」って…///「だってしゃーないやん!あれは…もう…背面座位!」本日2度目の背面座位発言に、クラスはまたもシーン…。「大和さん?どうしましたかー?」先生!「いやなんもないんです…すいません…。」「ひゃっは、ひぃー!笑おもろすぎかて!!笑」「おいやめとけって、下ネタはー。笑」大爆笑のトモダチとハーフ。お前らなあ…!!そろそろ降りろや!どうしても目がいくんやわ!腐った人間舐めんな?!「あ、ちょっと!激しいっ。」うおおおい眼鏡?!今!今!喘がんだかい??アウトちゃう?鼻血出てまうがな!!ああ…ハーフ…だから別の男子に手出すなって…。4人の中で一番ちっこい子(手握っとったあの子)を引き寄せたアカンて!頭!撫でんな!髪の毛触んのアウトー!うがあ…!!!!←髪の毛フェチなんよ。誰かが誰かの髪の毛触っとるだけでコーフンすんねん。あー…。死にそ。やべホンマに鼻血出てきよったが。「やばい、ティッシュ。」ティッシュを探すボクに。「いやいや、まじで血垂らしとるやん笑」「待ってちょーおもろい笑」トモダチよ…ハーフよ…やめてくれ…。先生も楽しそうにこっち眺めとんやめて…ティッシュ持ってきてくれや…笑そんで男子…腰いつ止まるん…?もうダメや…。


その後、保健室に逃げ込んだボクでした。おしまい笑

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家庭科専門学科の日常 ヤマト @yamato1108aema

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