第2話


「……って、これ」



 瞬く間にモンスターを退治した勇者達だったが、店の中はぐちゃぐちゃになってしまった。



「す、すみません、店が」


「まあ、大丈夫だ、店はまた直せばいい」


「本当にすみませんでした、俺達はこれで……」



 帰ろうとする勇者達、



「って、このまま帰るつもりかよ?」


「ですが、申し訳ありませんので」


「まあ、食ってけよ」



 俺は勇者達が戦っている最中にも、焼き加減を見ながら、最高の焼き鳥を作り上げていた。

 皿に乗せた焼き鳥を、カウンター越しに渡す。


 三人は、肉を口に頬張ったまま、



「「「おいひー」」」



 と、笑った。




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異世界転生したので焼き鳥屋をやってみた  OFF=SET @getset

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