第26話 森と動物と魔物

準備が終り皆冒険者らしい格好になった。


シキモリさんが応援にきてくれることになった。


6人パーティーで行くことに決まった。


ミズキさんはミヤモト先生の、調査があるらしく、出かけて行った。

シキモリさんは明日合流。カグヤさんから指導を受ける。


魔物に背を向けない、武器は手放さない、勝てないようなら、応援を頼む、

一人で逃げない、他人の獲物に手を出さない、応援が必要なら確認。


こんな感じだ、基本動物の猛獣への対処と同じようだ。


夜になり食事となる、すき焼きになった、大量の肉と野菜が準備される。

食事のマナーが必要ないように、メニュを気をつけてくれている様だ。


食事も終り応接室で、くつろいでいた。


使用人の人が、武具の手入れもやってくれている、至れりつくせりである。


明日に向けスタミナも付き、時間になり風呂へ、女子が風呂へ行った。

「アユム風呂行こうか」


「僕は後で行くよ」


「付き合い悪いな、アユム、覗きは定番だよな」


「やめといたほうが、いいと思うよ」


「じゃあ、アユムは見たくないのかよ」


「見慣れてたからね、それにオダの家だと、覗けるほど甘くないよ」


言われてみれば正論である、くそアユムは見慣れているのか悔しい。

結局諦めて枕を濡らしながら、寝ることになった。


翌朝、寒く感じた、布団が引っぺがされた。

カグヤさんがニヤニヤしている。

「昨日は覗きを計画していたようですね、見たいならハッキリ言えば、見せてあげますのに、覚悟がおありならですが」

バレていた、最後の方は顔色が変わった背筋に寒気が。機を取り直し準備をする。


シキモリさんが早くから来ていた。


シキモリさんの武器はいつもと違う、西洋剣バスターソードに近いか、片刃で珍しいデザインだ、殴れることも出来る、丈夫な剣にしたようだ。


「忍は元気か、帝都帰還以来だな、準備は万全のようだな」


カグヤサンが補足する

「最低限のレクチャーは終わってます、後は現場でとなります」


ヤガミさんが御者をしてくれる、馬車の見守りらしい。


「みんな気をつけてね」しずくさんに見守られながら出発。


帝都北の森は結構広いが、山が奥にあるので、天然の壁になっている。

王城が北よりにあるのは、そのためだ。


暫くすると森に到着、皆が武器を準備する。


「気をつけて、行ってらっしゃいませ」ヤガミに見送られながら森に入る。


暫く歩くとボアがでてきた、普通の動物だ。

「まずはボアの、狩猟練習でもするか」シキモリさんが支援。


この世界の動物は攻撃的だ、俺に突進してきた。

直ぐに避け、刀を抜く、他のメンバーも抜刀、以前の俺なら避けれなかった。


結構大きい、大型犬ぐらいの大きさがある。

どうやら、俺が気に食わないようで再度きた。


「こっちにきいや、ウィンド」コノエが魔法でけん制する。

切れるほど威力は強くない様だ。


ヘイトがコノエに向く、その瞬間

俺も横から脚を狙い斬りつける、脚に傷が入り引きずる。

血が出た、生き物の血は気持ちのいい物ではない。


少し引いていると、シキモリさんが注意する。


「気をつけろ忍、ひるんでると殺されるぞ」


気を引き締めて刀を握る。


やはり皆は、そこまで気にしていないようだ。


脚をきられたのもあり、ボアが怒り狂う。


俺に向かって再度突進、避ける時に再度脚に刀を向ける、足に当たり脚を切とばす。


横からユカリが、後ろ脚を切りに行き切飛ばす。


「これでしまいや」

脚が2本無くなり、もがくボアにコノエが、首の辺りを切りボアの動きは弱り止る。


暫く様子をみたが、動かなくなった所で、シキモリさんが話す。


「討伐だな、血ヌキをするから手伝ってくれ」

俺は呆然としていたが、急に震えが来て刀を落とした。


解体し始めたが近づけない、肉にしていく過程が目の前にある。


木の近くに行き吐いた。


「大丈夫ですか、生き物を斬るのは、始めてのようですね」

カグヤさんが肩を抱いてくれた。うなづくしか出来ない。


「ここでは、これが日常ですから、慣れるしかありません」

フォローを、してくれてるようだが、うなづくしかない。


皆も心配してくれたようで、休憩になった。


「最初は、そうなるのは仕方ないな、嫌でも血は見るからな」

シキモリさんが、話しかけてくれた。


マンガや小説では、簡単に書かれるが実際はきつい。


落ち着いた所で再度再開、少し行くとシキモリさんが、進行停止を促す。


木の近くに隠れるように指示。


岩陰に隠れる、ゴブリンが3匹歩いてくる、手に持つ武器は手入れがされてない。

サビが出ていたり、むき身の武器を持っている。


「討伐対象だな、皆武器を抜刀二人組みで対処する。お嬢は俺と、コノエちゃんとアユム君、忍はカグヤさんとで行くぞ、忍は慣れろしか言えん」

シキモリさんが組み合わせを決めた。


皆うなづく、俺もうなづくしかない。

段々近寄ってくる、初めての魔物討伐が始まる。


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リマインダーミスりました。

動物の解体、思われてるよりキツイです。

次回魔物戦2部

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