第18話 学園と学生寮

入学とクラスが決まりひと安心


入学、入寮まで一月後から入学の入寮となった。


遠方の人も多いので猶予があるようだ交通が便利な前の世界とは違うと実感。

馬車で移動なので準備も含め往復一月はギリギリの地域も有るそうだ。


暫くお世話になりながら、みずきさんとオダ家の方々ともだいぶフランクに話せるように。


転移者とは、分かってはいても、人柄などは様子を見ていたようだ。

ユカリさんとは早かったのでその辺が大人と子供の違いだろう。


生活費が異世界に来てメドが立たなかったので大分助かった。

将来稼げたら恩返しだな。


暫くして、世界の常識も大分覚えて文字の判別の違和感も無くなった。

例えるなら英語と日本語をラグ少なく同時に判断するだろうか。


試しに日本語を書いてみたが意識すれば書けた。


翻訳能力だけでも助かったと神に感謝する。


青春ポイントも2000を超えて順調である、いまだ未開示。

深く考えないことにして生活を楽しむことにした。


この世界ではマンガも急速に発展しているらしく種類はあるようだ。

最近の流行は青春絵物語のようだ。


前の世界ほどではないが、読むのに手間がかからないので良く売れるとか。

ユカリさんが持っているのをたまに借りている。


この世界のマンガは値段が高いのと、表紙絵がないなので、無駄使いは出来ないので借りる形で見せてもらった。


入寮前日まで準備と勉強と読書に明け暮れた。


入寮は入学式の一週間前ときまり、本日は入寮日だ。

玄関にはユカリさんと私の荷物を乗せた荷馬車と人用の馬車と両方準備されている。


メイドも準備で大忙しだった、今日までに何回カグヤさんにからかわれた事か。

カグヤさんも急がしそうであった。


「お世話になりましたしずくさん、みずきさん、使用人の方々」

オダ家のひとたちにお礼を言う。


「また、休みにでも、同じ帝都に居るんだから、いつでもおいでなさい」

しずくさんから言葉を貰い感謝した。

客室は私の部屋として管理するとのことだった


「じゃあ行きましょう」ゆかりさんが出立をうながした。


それぞれ馬車に乗り寮に御者はみずきさんとヤガミさん付き添いカグヤさんだった。


学園近くに来ると学園の横道に移動どうやら、寮は学園の奥のようだ。


奥に着くと木造3階の建物と木造2階の建物があった、2階の方はなんかぼろい。

大きい建物に馬車が着く、貴族と平民で違うようだ。


馬車がつきヤガミさんが確認にいき、困った顔で帰ってきた。

「ユカリお嬢様は問題なかったのですが、忍さまの入寮が1号棟になるようです」


「やはり寮でも同じ事をしていましたか」

みずきさんが納得していた。


「本来なら貴族が2号棟、平民が1号棟、両方建て直されてるはずなのよ、忍君は本来なら2号棟なんだけど変更されてるみたいね」

学園の雰囲気は予想がついてきた感じだ。


予想はついていた様だ、下位貴族、平民を軽く見る傾向があるようだ。


まあ済む所があるだけでもありがたい、


「まあ住めるとこに困らないのはいいことです」返事をした。


「私も自室にいくわ」ユカリさんも返事をして解散となった。

荷物のほとんどはユカリさんものなのでカグヤさんとヤガミさんが運び入れていた。


手伝おうかと話したのだがトラブルになるかもとの事で辞退された。


割り当てられた自室の鍵をもらい寮に。


私自身は荷物が多くないので1号棟に荷物をもって向かうことに。


中に入ると外見の割には綺麗、昔の木造アパートのような感じだった。


入り口で前に赤髪のタケダのバカに絡まれていた子にあった。

「こんにちわ、同じ寮の人かな、この鍵の部屋分かるかな」


「こんにちわ、この番号ならボクのとなりです、寮長いないし、案内しようか」

前に見た時と同じ雰囲気だがオドオドはしてないようだ。


「案内おねがい」即返事をした」


「トイレ、風呂、管理人室、会議室、この棟には食堂はないらしい」


食堂は建て直された2号棟にあるらしい。

食事は2号棟でとる様だ。


渡り廊下でつながっている。


階段を上がると左右に分かれており、右の奥であった。


「俺は忍、名前聞いてもいい」聞いてみた、お隣さんの名前ぐらいはね。


「ボクはアユム、お隣同士よろしくね」

アユム君は爽やかな笑顔で返事した


やはり、かっこいいと言うか、可愛いと言うかどちらにも見える。

このまま見ていると別の物に目覚めそうだ。怖いから考えないでおこう。


「ありがとうな」返事をして自室に入ることにする。


自室の鍵を開け中に入る、一応一人部屋のようだ。


部屋の中にはベットと勉強テーブルがあるぐらいだ一応土足だな。


この世界は日本風の割にはあちこちに欧州風がまざっているな。


まあ、そのうち畳や土足厳禁もありそうだ。

クローゼットもあるようだ。部屋の広さは四畳半ぐらいだ。


荷物を置きひと段落、今日から3年世話になる部屋だ。


2年まで共同学習クラスなので一通りのことが学習出来るのが助かった。

3年から選択授業で学習時間を増やす形になる。


その後は卒業でどこかの領地で仕事か、はたまた役人になるか。

これからが楽しみである。

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